3-2 翻訳作業時間記録表
自分の翻訳スピードを計測するために、エクセルシートを使って作業時間を記録するという方法があります。
◆「作業時間記録表」サンプル
この記録表では、
・作業開始時刻
・作業終了時刻
・(自分で区切った作業時間内に進んだ)文字数またはワード数
を手入力します。この時、「日付」はコントロールキーを押しながら「;」(セミコロン)を押すと今日の日付が自動で表示されます。「時刻」はコントロールキーを押しながら「:」(コロン)を押すと今現在の時刻が自動で表示されます。「日付」の列は「セルの書式設定」の「表示形式」を「日付」にし、「開始」の列は同じく「セルの書式設定」の「表示形式」を「時刻」にします。
表示形式を時刻にしたC列からB列を引き算する計算式を入れておくと、自動的に〇時間▲▲分単位で開始時刻から終了時刻までの経過時間を計算してくれます。
上の図の例で言うと、10時3分に作業を開始して13時26分に一旦作業を中断した場合、作業時間は3時間23分です。その間に進んだ和訳作業が653ワードだったとします。
1時間当たりの作業量を算出する際、「3時間23分」のままでは計算できないので、この60進法の時間表示を「10進法」表示に直します。例えば、「7時間30分」は「7.3時間」ではなく「7.5時間」です。
この換算をするための計算式は「D列÷24」です。この理屈については数学が苦手な私には上手く説明できないので、ネット検索で「時間 10進法 換算」で調べて分かりやすい解説を読んでください。ここでは割愛します。
作業量653ワードを3.38時間で割ると、1時間あたりの作業量が出ます。
ここでは193ワードでした。
休憩時間は除いて厳密な時間を測るか、休憩時間も含めて朝の作業開始時刻と夜の作業終了時刻を入れて一日の大まかな作業時間で測るか、どちらも試してみると良いと思います。
こうして1時間あたりの作業量を算出し、案件がすべて終わったら平均値を出します。できれば案件によって作業時間記録表を分けて作っておくと、分野ごとに自分の翻訳スピードを把握できます。
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