第15章: 家事、子育てと時間管理
15-1 ポモドーロタイマー
子育てをしながら自宅で翻訳の仕事をしているというと、「忙しいのにどうやって時間のやりくりをしているの」とよく聞かれます。子どもが乳児の時は、やはりほとんど仕事の時間は取れませんでした。仕事ができるのは子どもが寝ている時間だけ。つまり夜子どもが寝てから朝起きるまでの時間と、昼寝の時間だけです。
子どもが2歳ぐらいまでは通常のボリュームの仕事はほとんど受けられないと割り切っていたので、その期間は資格試験や自分のやりたい勉強時間に充てていました。
子どもの昼寝の時間が近づくとベビーカーに乗せて近所のドーナツ屋さんまで散歩に行き、息子がベビーカーで昼寝している間じゅう、読書や勉強をして過ごさせてもらっていました。
子どもが幼稚園に入るとかなり時間が取れるようになってきます。昼間の時間は5時間ぐらい作業できます。それに夜も、数時間なら放っておいても1人で遊んでくれるので夕食後の時間と、それでも仕事が終わらなければ子どもが寝た後に数時間やることもあります。
問題は子どもが1人遊びに飽きてきて、親に構って欲しいと言い出す時です。集中して作業している時にちょっかいを出されると、ついイライラして当たってしまうことも少なくありません。
そこで私は、仕事をしつつ、子どもとの時間を作るために、「ポモドーロタイマー」(フォーカスタイマー)を使用します。作業に集中したい時間を決めて、「25分に一度」「5分休憩」など自由に設定した時間で作業時間と休憩時間をアラームで知らせてくれるというスマホアプリです。
作業をしているのに調べものでインターネットを使うとすぐ、気の散る広告や記事に惑わされてはかどらない時も使えますが、私は子どもとの約束としてこのタイマーを使います。
「25分経ったら5分遊んであげるからね」
実際には5分遊んだだけでは満足してくれず10分ぐらいになってしまうときもあるので、そうなると25分に対して10分休憩していてはなかなか作業が進まないので、30分ごとに10分など、自分で設定を変えて使っています。
子どもは親からの具体性のない「ちょっと待ってね」には待ってくれませんが、「タイマーが鳴ったら遊んであげるからね」と言うとおとなしく待ってくれます。
そのうちに子どもが1人で遊びに熱中し始めたらまた25分ごとに5分休憩に戻したり、こっそりタイマーを停めたりします。
子どもの幼稚園の年中くらいになると、「親が必死で仕事をしている時は邪魔してはいけない」という気持ちを持つようになってくれます。
子どもが何か言ったらすぐに駆けつける、という方針のご家庭もあるし、家のことはご家庭ごとに状況が違いますので何とも言えませんが、タイマーを使って子どもと約束するという手も1つ、使える方はご参考までにと思って書かせていただきました。
兄弟がいるご家庭は兄弟で遊んでいてくれるとありがたいものです。
うちは1人ですので、1人で遊べるおもちゃがあると、横で私が仕事をしていても1人の時間も自分で過ごしてくれるので、明日はそのおもちゃについてお話ししたいと思います。
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