2018年11月1日木曜日

通訳・翻訳の勉強が英語力向上に役立つ理由

通訳や翻訳が英会話やメール、英語でのプレゼンと圧倒的に違うところは、「人の言葉を訳す」ということです。

フリーで会話するスタイルの英会話学校に長年通ってもなかなか上達しない理由は、週1度などでは間隔が空きすぎであるなど頻度の問題もありますが、「自分の言いたいことだけを英語で言う」というシチュエーションでは、「英語で言うのが難しい場合は言わないという選択をする」ことがあるためです。

そのため、いつまでも自分の知っている構文やフレーズのパターンの範囲内だけでしか話すことが出来ず、「現状を維持する」役に立っても、それ以上の向上を望めないことになります。

人の言葉を訳すことによって、自分では考えつかない思考や論理に触れ、初めて見る単語やイディオムに触れ、それを苦労してもう一方の言語に置き換える作業を通してだけ、向上する能力というものがあります。

私たちは自分で思っている以上に、いつも同じようなことを考えています。同じ著者の本にはほとんど同じようなことが書いてありますし、私たちがスーパーで買い物をする時も、いつも同じものばかり買っているというのはよくあることです。

外国語の習得に必要なのは、自分の思考の範囲を超えた思考に触れることです。そのために多読や多聴を進める本や講座が数多くあります。

読書やその他の手段で「自分では考えつかない思考」に触れることが、外国語能力および国語力の向上へ一歩近づく手段ではないでしょうか。

ですから、翻訳者や通訳者を目指している人でなくても、英語力向上には翻訳や通訳の勉強が有効であると私は考えます。

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