2021年5月16日日曜日

仕事に集中できない時



どうしても集中できない時、いつも通りのパフォーマンスを自分に期待しないようにしています。疲れているので本当は休んだ方がいいのですが、そうもいかない時もあります。調子のいい時を100%として、100%のパフォーマンスははなから自分に期待しないことです。100%を目指すとなかなか机の前に座れません。いつまでも休憩しようとします。

ですから40%のパフォーマンスでもいいからとにかく仕事に取り掛かることです。その時、「仕事に集中できる音楽」などでは気分が上がりません。こういう時、集中するのは無理なので、ひたすら自分のご機嫌を取りながら机に向かいます。普段なら思考の邪魔になる日本語の曲は聞きませんが、自分を甘やかすのが目的なので、ガンガンに好きな曲をかけながらノリノリで仕事します。(私の場合は相川七瀬の「夢見る少女じゃいられない」)

飲み物は、甘いカフェオレ。チョコレートは健康にいいと言われる高カカオのやつじゃなく、思い切り甘いミルクチョコレートも用意できれば最高です。

とにかく手を動かすしかありません。一行でも進めなければこの仕事は終わらないのです。そうやって手を動かしているうちにだんだん乗ってきます。集中力が高まってくると、ガンガン流していた音楽が邪魔になってくるのでそうなったらお仕事はかどる系の音楽に切り替えます。

スピーカーに凝るのもいいですが、私は周囲の雑音を遮断したいのでイヤホンにしています。ヘッドホンでもいいのですが、長時間使っていると頭を締め付けて痛くなるので、イヤホンです。

とにかく、集中できない時は、集中力を自分に求めないことです。低い集中力でも、時間をかければいつもと同じ分量にまで到達します。時間はもったいなく感じるかもしれませんが、ゆるい集中で少しずつ進めた日の仕事も、翌日見直してみて、そう悪くないこともあります。自分にあまり過度にテンションをかけないほうがいいこともあります。これは人によりますのでお勧めできないタイプの人もいるかもしれません。

何か参考になるところがありましたら幸いです。

2021年5月15日土曜日

「森谷式翻訳カレッジ」のTwitter公式アカウントによる投稿が大炎上している件

 5月8日、多くの翻訳者たちをブロックしていた「森谷式翻訳カレッジ」のTwitterアカウントがブロックを突如解除しました。それにより、これまでこの講座に疑念を持っていた翻訳者たちが一斉にコメントを付け始めました。

それに対してなんと森谷式翻訳カレッジ側は返信を始めました。自分たちも主張したいところは主張すべきと思ったようです。ところがその内容があまりにも業界の翻訳者を侮辱しているとして猛反発を食らい、現在もバチバチのバトル状態が続いています。

中でも最も炎上したのが5月12日のこちらのツイートです。


この発言はつまり「このアカウントに対してすぐにコメントや引用RTで返信してくる時間がある人は暇な人だから、それはつまり翻訳の質が低いということなのではないですか」と言っているのです。

さらに「翻訳業界のこれからをご心配されているのではなく、質の高い翻訳者が増えて案件が来なくなることを危惧しているのではないでしょうか?」と言い放ったのです!

これにはさすがに私も反論しました。詳しくはこちらをご覧ください。

それにしてもこの公式アカウントやらを担当している「スタッフ」と呼ばれている人の、森谷講師への傾倒ぶりはひどいものです。

この方は実際、事務の方か講師の方か分かりませんが、森谷先生の指導を受ければ、我々のような"凡庸な"翻訳者たちが何年もかけて学習する翻訳技術を半年で身に付けられ、我々が仕事を取られると恐れおののくような優秀な翻訳者が次々に誕生するとそう本気で考えているのでしょうか。

もし「そうだ」と言うのなら、従来の方法で勉強してきた我々翻訳者が能力的にこの講座の講師・受講生に劣ると宣言するものであり、ひいては現在市場に出回る産業翻訳の成果物を「質が低い、従って我々が輩出する優秀な翻訳者たちの手によってすべて書き換える」と言い放つことになるのですが、それを理解しているのでしょうか。

このツイートからは、そういう思いが伝わってくるのです。我々従来型翻訳者の翻訳の品質が低く、「カレッジ」の講師の翻訳の質が高いと。我々の学習方法が間違っていたならば、我々を指導した指導者も否定することになります。大勢の人を敵に回しているのが分からないのでしょうか。

この方をはじめ、講座の一連のスタッフにとっては浅野・森谷両講師は「翻訳という仕事への道を開いてくれた」恩師なのかもしれませんが、カリスマとして祭り上げすぎではないでしょうか。翻訳指導の方法ひとつで、少なくとも数年以上必要な学習期間を本当に半年に短縮できるものでしょうか?そんな方法が本当にあるなら世界中から取材が殺到しませんか?

「カレッジ」にそのような能力があるなら、ノーベル賞の受賞候補になるような教育機関として国内外の報道機関、大学や大学院などの高等教育機関、AIや機械学習・脳科学の専門家などから取材の申し込みが来るのではないでしょうか?素人を半年でプロにするカリキュラムがもし本当に実在するとしたらそのぐらいの大騒ぎのはずなのですが。

でも本当にそのぐらいの勢いで、この「カレッジ」のスタッフだか講師だか分からない「中の人」は森谷講師の事を崇拝しているようです。外からもう何を言っても響かないでしょう。

もうまともにガチバトルをするのも面倒になってきました。まともな議論が成立しないからです。Twitterでも言ったのですが、まるであさっての方向にボールが返ってくる「ボコボコ壁での壁打ちテニス」のようです。

こんな投稿を繰り返している翻訳講座に、まともなリテラシーを持った人が入るわけがありません。もう、中の受講生と講師とスタッフだけで、独特のコミュニティが出来上がっているのだと推測できます。特殊な世界だなとつくづく思います。

そういう講座で展開されている授業は一体どういうものなのでしょうか。非常に興味があります(いいえ嘘でした、興味ありません)。

――今日はここまで――
「森谷式翻訳カレッジ」の詳しい経緯についてお知りになりたい方は3月10日のこちらの記事をどうぞ。

2021年3月10日水曜日

「トランスクリエーション」の高額新講座、森谷式翻訳術(森谷式翻訳カレッジ)がなぜ炎上しているのか

2018年6月に開講されて大いに物議を醸した「在宅翻訳アカデミー」(浅野正憲氏主宰)を運営していた「株式会社REGOLITH」がまた新たな講座を開きました。

2021年2月20日土曜日

忙しい曜日

  私は現在、国内の翻訳会社、海外の翻訳会社からほぼ半々でお仕事を受けています。海外の翻訳会社のうち、ヨーロッパが半分、アジアが半分です。ですから全体でいうと

日本国内 50:ヨーロッパ 25:アジア 25

という感じです。直取引のお仕事は今はほとんどありません。

2021年2月10日水曜日

「批判は嫉妬の表れ」

※ネタ投稿

A) うちのオカンがな、こないだから気になった言い回しがあるらしいんやけど、その言葉をちょっと忘れたらしくてな

B) 気になったのにその言葉忘れてもうてん? どうなってんねん、それは

2021年2月9日火曜日

翻訳をやめたいと思った時の話

 2018年頃、今より低単価でちょっとめちゃくちゃな量の仕事をしていた時期があります。3日で8500ワード とか、2日で5300ワード とか。一度無理を聞いたらそれが当たり前になってしまって毎日毎日、朝早くから夜遅くまで仕事していました。

2021年2月8日月曜日

在宅翻訳アカデミーの派生講座についてまとめました

「翻訳は簡単」商法で大炎上している浅野正憲氏の「在宅翻訳アカデミー」ですが、手を変え品を変え、同じ手法の翻訳講座が出現していますので、現在までに観測されている講座について、確認されている情報のみをまとめてお伝えします。一連の翻訳講座は在宅翻訳アカデミー以外に全部で4件あります。

2021年1月10日日曜日

グローバルトランスレーションアカデミー(GTA)の問題点

 誇大広告を繰り返して受講者を募る坂口雅志氏の高額翻訳講座「グローバルトランスレーションアカデミー」の問題点