ここ半年ほどの間、胸焼けのする話題を続けてしまいましたが、そろそろ通常運転に戻りたいと思います。
今日は新たに作成した「翻訳実績表」の話をします。
いつもおつきあいのある翻訳会社さんでも、翻訳会社さんが新規の顧客を獲得した場合、顧客側からの依頼により特定の案件に関するトライアルが必須になることがあります。
また、同じような分野を過去に訳した経験のある翻訳者にお願いしたい、というニーズがある場合もあるので、翻訳実績を詳細に尋ねられるケースがこのところ増えてきました。
翻訳会社に新規で登録する際、日本の翻訳会社ですと「履歴書+翻訳実績表」、海外の翻訳会社ですと「CV」の提出を求められますが、そのどちらにも自分が過去に手掛けた翻訳の実績を記載します。
顧客名や詳しい案件名は当然、機密事項にあたりますので出せませんが、NDAに抵触しない範囲で「だいたいこのような分野のこういった案件を扱いました」と、ふわっとした言い方で過去の案件を箇条書きにします。
例えば私ですと契約書の案件については「秘密保持契約書」「ライセンス契約書」などを扱ったことがあります、と書きますが、もちろん特定の案件情報は絶対に分からないようにします。
こういった一般的によくある内容の案件ですと記憶に残っていますが、時々ちょっと特殊な分野の仕事を、何年かしてからまた別の顧客から依頼されるということもあります。
そういう時、「この分野のご経験はおありですか?」と言われて「ああ~、なんか、前にやったことある気がする。いつだっけなあ。たしか5年ぐらい前か?」などとやっていると、記憶からも引き出せないし、どの顧客のどの案件だったかも探せないので(一定期間経過後はファイルを消去する契約になっている得意先もあります)、結局「いつだったか分かりませんが、似たようなものをやったことがあります」としか言えない状況になります。
そこで、普段管理している「受注管理表」(本ブログ2017年11月3日の投稿をご参照ください) とは別に、将来的に似たような案件を打診された時の自分用のメモとして、「翻訳実績表」を作って今までより少し細か目に記録することにしました。白紙のフォーマットをこちらに置いておきますので、もし気になる方がいらっしゃればご自由にダウンロードしてお使いください。
これらの庶務的なフォーマット類は近日中に私が案内人をつとめる「翻訳者スタートガイド.net」に新設ページを作ってまとめてダウンロードできるようにする予定ですので、しばらくお待ちください。
実務翻訳者の皆さんの少しでもお役に立てば幸いです。
2020年9月3日木曜日
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