2017年8月31日木曜日

同じ単語が他の場所でどう使われているかを検索する

意味が取れない単語、訳語選択に迷う単語が出てきた時

Excelのフィルタ機能についてお話ししましたが、Wordの検索機能でもキーワード検索で同じ単語を一気に探すことができます。Wordの場合は検索された語に黄色のマーキングがつくので、さらに分かりやすくなります。

この機能を使って、

「意味が取れない単語や訳語選択に迷う単語が出てきた時、同じ単語が他の場面でどんな使われ方をしているか見る

ことができます。

たとえば、"nature" や "life" という単語は英語そのままならイメージしやすい言葉ですが、日本語に移し替える時には難しさを伴う単語です。

"nature" は自然なのか天然なのか、性質なのか特質なのか。
"life" は人生なのか生命なのか生活なのか。

前後の文脈で判断するのが普通なので、同じページの周辺を丁寧に読んでヒントを探しますが、それでも分からないときは、文章(書籍、資料)全体でその単語を検索します

すると数か所で同じ単語が使われている時に、同じような文脈で同じような意味合いで使われていることが分かってくることがあります。

意味が取りづらい単語が意外にその資料の中でキーワードであったりすることがあります。そういう場合は特にワードチョイスが重要になります。

いろんな場面での使われ方を一括検索して眺めることで、ヒントになる場合がよくあります。

2017年8月30日水曜日

Excelのフィルタ機能の利用

翻訳の納品形態の1つとして、エクセルファイルに英日(日英)対訳でデータを入れるという形式がありますが、1つの仕事に同じ単語が何度も出てくるときがあります。

そんな時は、エクセルの先頭行に「フィルタ」をつけることによって、原文に同じ単語やフレーズが出てくる場合はまとめて抜き出すことができます。基本的に技術翻訳では同じ単語やフレーズは同じ訳語にしなければならないので、同じ用語が含まれている行はまとめて訳しておくほうが効率的なこともあります。

Memsourceなどの翻訳支援ソフトでも、原文の列、訳語の列にフィルタがついていて、キーワードを入れるとそれを含むセルを抜き出すことができるようになっています。

翻訳作業が終了した後に、同じ用語で検索して、同じ訳語が当てられているかどうかの再確認に使用することもできます。

分量の多い翻訳を長期間かけて行っていると、最初の方でどんな訳語を当てたか忘れてしまうことがあります。同じ原文に異なる訳語が当てられていると読む人は混乱します。

訳語統一のために「フィルタ」機能を活用することはお勧めです。

2017年8月29日火曜日

名刺の内容をアップデート

2011年に在宅翻訳者として仕事を開始してから6年、名刺の内容はこれまであまり変えてきませんでしたが、このブログを始めてから私も他の翻訳者の方のブログなども読むようになり、情報を収集するようになりました。実務翻訳者の方の中には名刺の肩書欄にただ「英日翻訳者」や「実務翻訳者(英日/日英)」とする他に、専門とする分野を入れている方もいらっしゃるようです。

私も、Twitterのプロフィール欄では自分の専門分野として「自動車」と「契約書」を挙げていますが、名刺に入れるという発想はありませんでした。早速真似してみようと思います。

また、せっかくTradosを導入したので、(まだ研究中なので、一刻も早くまともに使えるようになりたいのですが)Trados購入時に特典としてダウンロードすることのできたアイコン画像:
 


も入れて作成してみようと思います。

在宅翻訳者として数年経った方は、時々名刺を見直してその内容をアップデートしてみても良いかもしれません。

2017年8月28日月曜日

19-3 夢のための準備も1割

 19-3 夢のための準備も1割

今、私は自分が仕事に使える時間をほぼ10割、いま頼まれている仕事、納期のある仕事に使っていますが、本当のところは、自分のキャパシティの1割ぐらいのところでは、将来の夢のための準備もしたいと思っています。

実務翻訳の仕事も非常に面白く、やりがいのある仕事ですが、本の翻訳への興味も捨てきれません(ちょっと先日の投稿とは矛盾しますが)。

私は最初に訳した書籍が自分の好きな心理学分野の本でした。できればこの関連の方向で訳書を続けて出したいと思っていたのですが、トライアルにはその後合格していないので、本当の意味での出版翻訳者としての実力はまだ備わっていなかったのかもしれません。

出版翻訳専門の翻訳会社「トランネット」では定期的にオーディションを実施していて、オーディション実施を知らせるメールは特別に携帯電話にも転送されるしくみにしてあってまめにチェックしているのですが、「面白そうな本だな」と思っても、その時仕事がパンパンに入っていたりするとトライアルに応募する余裕もないことがあり、限られた中の仕事時間の配分は、うまく行っているとは言い難い状況です。

自分の中で強制的に出版翻訳オーディションに応募する時間か、原書を発掘して売り込むための企画書を書く時間をひねり出していかないとと思っています。

「この本を自分の手でどうしても訳したい!」と思う本にまだ出合っていないのかもしれません。本を訳すまでの翻訳者になるには、まだまだ英語の原書の読書量が足りないかもしれません。もっと読まないと!

2017年8月25日金曜日

コラム:書類仕事に追われる日

コラム:書類仕事に追われる日

個人事業で翻訳者をしていると、請求書の作成などの書類仕事がたまってきて、時々それだけで半日ほど仕事が止まってしまうことがあります。

とはいえ請求書を起こさないと報酬を振り込んでもらえないですし、あまりにも遅いと親切な会社からは「あの仕事の請求書どうなりましたか」と言っていただけることもあります(某社の某さん、スミマセン...)

そういう事務仕事に必要な時間も念頭において仕事を引き受けないといけないですね。ついつい忘れてしまうのですが...。

また、新規の取引先とお仕事を開始する際は、トライアルだけでなく様々な書類仕事が伴います。前にもお話ししましたが、秘密保持契約を交わすケースも多くなっています。海外の取引先の場合は当然英文ですので、短時間でざっと読んで問題がないか確認してサインしなければなりません。

また、

・身分証明書(パスポートや運転免許証の写しなど)
・大学の卒業証明書
・翻訳クラスの終了証明書(あれば)
・マイナンバーカードの写し

などを求められることもあります。

私が最近取引を開始したある海外の会社からは、先月最初の入金がありましたが日本の源泉徴収率に当たる10.21%がきっちり引かれていたので、日本の税務署も海外の会社にも通達を出して源泉徴収をさせているということだと思います。最近特に、海外の会社からもマイナンバーカードの提示が求められるのはこのためだと思います。

これらの書類を入手するために関係先に連絡してこちらに送ってもらう、という一連の作業も結構手間がかかります。

翻訳作業だけで一日7時間ペースの仕事を入れていると、実際には10時間ぐらい稼働することになることもありますので、家事や育児とかけもちされている兼業主婦の方は特に要注意です!仕事入れすぎると寝る時間がなくなります(笑)。

2017年8月24日木曜日

19-2 知り合いから紹介された仕事

 19-2 知り合いから紹介された仕事

インターネットの世界で翻訳者を検索すると結構ヒットしますし、世の中にはたくさん翻訳者がいて余っているような印象を受けますが、実際に自分の身の回りで見てみると、翻訳を仕事にしているという人はそう多くはなく、自分の生活圏内で翻訳を誰かに依頼しようとするとなかなか見つからないものです。

そのために翻訳会社が存在するのだと思いますし、私の元にも英語以外の言語の依頼が来ることもありますが、そういった場合などは対応できないので、お世話になっている翻訳会社を紹介したりします。

しかし依頼主は、翻訳会社も数多くある中でどこに頼んだらいいか分からないと迷うのか、知り合いから紹介してもらった方が安心感できると思うのか、理由は様々だと思いますが、「知り合いを伝って」私のもとへ翻訳の依頼が来ることは度々あります。

そのように「知り合いから紹介された仕事」によって自分の興味が広がることはあります。

このブログの冒頭で書いた、「知り合いに紹介してもらった会社」というのは、ソフトウェア関連の会社なのですが、この会社から頂く仕事は最初は何を言っているのかさっぱり分かりませんでしたが、参考資料をいただいたり自分で調べたりして仕事をなんとかこなす中で、だんだん面白くなってきました。

今ではソフトウェア関連の仕事も積極的に引き受けていますが、この分野はニーズが多く、将来性も高いと思います。

今やソフトウェアはゲームソフトやビジネス用のソフトだけでなく、自動車や鉄道にも使われていますし、これからますます翻訳の需要は増えるでしょう。

「知り合いから頼まれた」のをきっかけに、自分の専門分野がひとつ増えるというのはフリーランスならではのメリットかもしれません。

2017年8月23日水曜日

第19章: 専門分野の開拓: 19-1 地元で需要のある仕事

 19-1 地元で需要のある仕事
実務翻訳者には多く分けて2つのタイプの人がいて、

・英語が好きで山を英語の側から登ってきた人  と
・専門分野が先にあって、後から英語を勉強したという、専門分野の側から登ってきた人

の2タイプです。

私は語学系の大学出身ですので、「英語の側から山を登ってきた」タイプの翻訳者です。仕事へは需要があるところへ呼ばれ、そこで四苦八苦して調べながら徐々に内容を理解していくしかありません。

私の出身の愛知県では、前にも書きましたが

・自動車関係
・航空機関係
・食品関係

といったメーカーが多い地域です。大きなメーカーは商品を海外に輸出していたり、海外で現地生産している場合も多くあります。

そうした背景で

・輸出入に関して発生する書類関係
・現地法人とのやりとりで発生する資料

など、かなりの量の英訳、和訳が発生します。

自分の地元で需要の仕事を必死でこなしていると、それが後になって自分の「専門分野」と言えるものになっている可能性もあります。

一度でも苦労して調べた経験のある分野は、必ず次の仕事に生きます。

私はちなみに、翻訳者の仕事を得る前は貿易事務の仕事をしていましたが、その時に覚えた輸出や輸入に関連する用語などが、何年も後になってから翻訳の時に役立った、ということがたくさんありました。

ですから私は、「仕事ではまずは呼ばれるところに行って全力でやっていると、経験と知識が自分の中にだんだん貯まっていく」
と考えています。

ある程度色んな分野の仕事を引き受けるようになると、「こういう分野の仕事が楽しい」「興味が持てる」というエリアが分かってくるので、それらの「得意分野」が大きい割合を占めるように、だんだんシフトして行けば良いと思います。

私は自動車関係の翻訳と契約書の翻訳が好きなので、Twitterのプロフィール欄にも「メインは自動車生産技術と契約書」と書いています。そうすることで、だんだん自動車関係の仕事が集まってくるようになります。知識が増えると訳しやすくなるので、またさらに好きになるという好循環です。

翻訳の仕事というと

「映画の字幕」
「本の翻訳」

などがすぐにイメージされますし、そういった芸術作品の翻訳にも関わりたい気持ちは私にもありますが、そういう気持ちも心の中に持ちつつ、主に企業や団体から持ち込まれる「ビジネスの中で発生する翻訳」で実践で翻訳力を磨いていくのが結局は近道であるように思っています。

2017年8月22日火曜日

17-3 何を始めるにも遅すぎることはない?!

そういうわけでついに私もTradosを導入することにしたわけですが、以前に導入しようと思って研究していた頃から7年も経ってしまいました。

「今更遅すぎるかも?」

「ここまで使わないで来れたのだからわざわざ入れなくても?」

と思う気持ちもよぎりますが、「Tradosを所有しているかいないか」によって仕事が他の翻訳者に流れていくかもしれないという「機会損失」の方が大きいと、今回判断しました。

Tradosも「2017」バージョンが今回出た訳ですから、決して遅すぎることはないと思っています。

友人のFacebookの投稿で、81歳の女性が「Hinadan(ひな壇)」をいうゲームアプリを作ったというニュースを知りました。BBCの取材も受けて英語による記事も配信されていました。この女性は80歳を過ぎてからプログラミングの勉強を始めたそうです。

何事にも「始めるには遅すぎるということはない」ということを強く思いました。

使ってみたら「なんだもっと早く入れればよかったなあ」と思うかもしれないです。そしてできることなら、そうなりたいと思います。

2017年8月21日月曜日

17-2 パソコンが重くならないか

 17-2 パソコンが重くならないか

ついにSDL Trados Studio 2017入手しました!8月末までの期間限定価格です。

ひとまずダウンロードしましたが、それによって現在使っているPCが劇的に重くなったという感じはないです、今のところ。

ちなみにTradosのウェブサイトでのシステム要件は:

[最小要件]
・2 GBのRAMを搭載
・1024x768のモニタ解像度
・IntelまたはIntel互換のCPUベースのコンピュータ

[推奨]
・4GBのRAM
・Intelの最新のCPUまたは互換性のあるCPU

とのことで、ちなみに現在私が使っているのはDELLのノートパソコンで、メモリは4GBですので、ひとまず「推奨」の仕様はクリアしているようです。

このまま他の仕事で今まで通りエクセルやワードの作業が異常に重くなるなどの症状が出てこなければ、現在のPCを使い続けようと思います。

これからウェブセミナーなどで研究して、まずは一通り触ってみたいと思います!これで仕事するのが楽しみ!もう少し色々分かってきたら報告します!

2017年8月18日金曜日

第17章: やっと私も翻訳メモリを導入?!

第17章: やっと私も翻訳メモリを導入?!
 17-1 苦手意識を克服しなければ!!

長年、用語集と言えばエクセルシートに対訳を打ち込んだだけのものを使ってきた古い体質の翻訳者の私ですが、とうとう翻訳メモリを導入しようかと考えています。

翻訳メモリと言えば「Trados」が有名ですが、これまで導入を考えては何度も見送ってきました。

それは主に以下の3つの不安からでした。
・使いこなせるか自信がない
・個人としては相当額の初期投資なので、投資に見合う案件が入ってくるかどうか不安
・ソフトを入れてもパソコンが正常に(サクサク)動くかどうかが不安

最近ではTrados案件の打診も多いので、2番目の懸念はおそらくすぐに解消されそうです。問題は、「使いこなせるか」と「パソコンが重くならないか」の2点です。

Tradosを使おうと思い始めて、Amazonで関連書籍を探したり、他の翻訳者さんが書いているブログを渡り歩いたりしてみて思い至った結論は

「本を読んでも分からない。実際に使ってみなければ使いこなせない」ということです。

Tradosの使い方セミナーは東京や大阪では定期的に開催されているようですし、ウェブ上でも使い方の動画はアップされています。

ただ、ブログ上で語っておられるTradosの使い手の翻訳者さんの話を読んでいると、「仕事が来たから必死で使っていたら使えるようになった」という声が多いです。

実は私も最近、ある海外の翻訳会社から「Tradosを使った案件の最終チェックをして欲しい」と言われたのですが、「トラドスは所有していないので」と断ったところ、「無料トライアルがあるから今すぐ買わなくていいから、それをダウンロードして仕事を受けて欲しい」と言われ、「今ダウンロードしてすぐ使えるようになるのか自信がないので今回は断らせて欲しい。導入については真剣に考えます。」と言って結局は断ってしまいました。

後になって考えたら「無理してでも受けてみたら良かったかな」と思っています。

以前に私も無料トライアル期間にTradosをダウンロードして自分がその時やっている仕事のファイルを入れて使ってみようと思ったのですが、「どこが分からないかも分からない、全くもってちんぷんかんぷん状態」だったので、「この仕事が終わったら研究しよう」と思ったのですが、結局Tradosを開ける気にならずそのまま断念してしまい、苦手意識だけが残ったまま無料トライアル期間が終わってしまったのでした。

無料トライアル期間は以前に使用してしまったので、次はもう購入するしかありませんが、Tradosを使うには、「Trados案件を受注する」しかないと思っています。実際に仕事をしながら四苦八苦するしかないでしょう。

Amazonを探しても、ブログを探しても「これさえ読めば劇的に分かる」と評価されている本や記事があまりないのも、そういう訳だと思います。

苦手意識を克服するには、まず飛び込んでみるしかないのかもしれません。

2017年8月17日木曜日

在宅翻訳者のある日のスケジュール(小学校の学期中)

ひとやすみ: 在宅翻訳者のある日のスケジュール(小学校の学期中)

小学校の通常に稼働している、平日のある日のスケジュールをご紹介します。

家庭環境:1児の母(7歳・小学一年生)
生活リズム:小学校に準ずる

6:30 起床。子どもの身支度、朝食
7:35 学校へ送り出し
7:45  洗濯、掃除、洗い物などの家事&翻訳作業Part I
8:45  翻訳作業Part II
12:30 昼食
13:00 翻訳作業Part III

(平日昼間の作業時間合計5~6時間。短いコーヒー休憩など除く)

15:10 子ども帰宅、子どもの宿題のマル付け、洗濯物取り込み、その他の家事
17:00 夕食準備
18:00 夕食、夕食の片づけ等家事
19:00 入浴
20:00 翻訳作業Part Ⅳ
21:30 子ども寝かしつけ、作業終了

[22:00 翻訳作業Part V(案件が詰まっている時のみ)]
0:00 就寝(締め切り間近はもっとひどい時も)
(作業時間合計およそ1.5~3.5時間)

夏休み中はこのリズムは完全崩壊です!!(笑)

2017年8月15日火曜日

16-2 文字数ビッシリの一枚か、図が多い一枚か

 16-2 文字数ビッシリの一枚か、図が多い一枚か

ある主要取引先に対しては、自分用に「案件別の翻訳枚数係数」を作成しています。昨日も述べた通り、「文字がビッシリ詰まった1枚」なのか、「絵や図が多いゆったり1枚」なのかを一覧で分かるようにしておくためです。


例えば、A社からの案件でも、「資料A」はいつも1枚の紙にビッシリで「平均1200文字ぐらい入っている」なら「資料Aは1枚が3枚」、「資料Bは1枚の紙に平均300字ぐらい」なのであれば「資料Bは1枚が0.75枚」という具合です。

これを把握しておくことによって「資料Aが80枚あるけど何日でできそう?」と聞かれたら即座に「240枚か。(1枚当たり45分でできるから240×0.75で)180時間。1日6時間で30日か。週稼働5日だと6週。」という計算で「1カ月半ぐらいかかります」と予測が立てられます。

実際には資料を受け取ってからMicrosoftのWord文字カウント機能を使ってカウントし、文字数によって予測翻訳時間数を計算して見積書に盛り込みますが、数える前におおよその所要時間が分かっていると、複数の案件の引き合いが重なった時に、スムーズに対処できます。

「文字の詰まり具合によって翻訳にかかる時間が違う」というのは、実際に翻訳作業をしている翻訳者にとっては当たり前のように思えますが、翻訳を依頼する側からすると、「1枚当たりの文字の詰まり具合」があまり意識していないことが多く、「今回は枚数が少ないのに見積りが高いな」と感じられるかもしれません。

そのあたりについては、翻訳の依頼主に説明させてもらえる機会があれば良いですが、なかなか聞いてもらえるチャンスもないかもしれません。見積もり内容について納得されていないように感じることがあったら、「1枚当たりの文字数が多い場合は枚数に対して見積もり額が多くなることがあります」というのは前もってお伝えしておいても良いかもしれません。

こういう点は、相手が翻訳会社の場合は不要な説明ですので、個人事業主ならではの「要補足事項」かもしれません。

2017年8月14日月曜日

第16章: 案件別の予想翻訳時間数: 16-1 「翻訳枚数」の落とし穴

第16章: 案件別の予想翻訳時間数
 16-1 「翻訳枚数」の落とし穴

翻訳者と翻訳業者の間では「1枚」と言えば「日本語400字」や「英語200ワード」がすぐに頭に浮かびますが、依頼主からすると「物理的な紙1枚」であることがほとんどです。
出版翻訳であれば1ページと言えば印刷された原書の紙の1ページ分ですし、産業翻訳の資料であればパワーポイント1ページかもしれませんし、あるいはワードに書かれた取扱説明書A4用紙1枚分かもしれません。

単純に「1ページ」と言っても、英文がA4用紙1枚に600ワードがびっしり詰まっているかもしれませんし、パワーポイント1ページに図がたくさん載っていて文字はわずか、という場合もあります。

我々翻訳者は文字数やワード数を基準に見積もりと請求をするので、「取扱説明書が80枚あるんですが何日ぐらいでできますか」と言われても、現物を見ないことには返事できないというのはそういう訳です。文字数をカウントすることで、翻訳にかかる時間を推測することができるのです。
社内翻訳者は勤務時間が決まっているので、時間給で請求することができますが、在宅翻訳者に対しても時間請求で良いですよと言ってくれるクライアントはいない(と思います)ので、翻訳した「成果物の量」に対して報酬をいただきます。

文字数やワード数に対して請求を発生させると言っても、例えば日本語原文400字の英訳でも、常連のクライアントさんからの慣れている案件であれば45分くらいでできることもある一方、見慣れない言葉ばかりで1から辞書を引き引き、ネットで調べに調べてしか進まない案件だと、2時間かかることもあります。

前にも同じようなことを述べましたが、自分の中で「これぐらいの内容だと400字(200ワード)をどのくらいの時間で訳せるか」という感覚を経験的に持っておくと、急な問い合わせにも慌てず答えることができると思います。

「翻訳枚数の落とし穴」と冒頭で書きましたが、「A社の1枚は3枚」「B社の1枚は0.5枚」と、自分の中で「翻訳枚数係数」が分かっているとスムーズです。

2017年8月11日金曜日

ひとやすみ: 自分癒しグッズ「あずきのチカラ」「背骨コンディショニング」

ひとやすみ: 自分癒しグッズ「あずきのチカラ」「背骨コンディショニング」

おそらく同業者の方々の中には私と同じく腰痛、肩こり、眼精疲労に悩まされている方は多いと思います。

長時間机に向かって作業していると、目の疲れ、それから来る肩凝りと腰痛はどうしても避けられないものかもしれません。

時々発作的にマッサージ店を予約して癒されに行ったりしますが、仕事が詰まっているとその時間すらないこともあって、家で手軽に使える「癒しグッズ」をいくつか持っています。

・眼精疲労に「あずきのチカラ」(秋、冬)

小豆の入ったアイマスクを、数十秒電子レンジで温め、疲れた目の上に乗せるというものです。



冬場はこれが最高に気持ちよくて目の疲れが取れる気がするのですが、夏場は逆に冷やしたほうが、炎症が取れるようで、百円ショップで購入した「氷嚢」を使っています。





・腰痛に「背骨コンディショニング」



これは、ちいさな腰枕みたいなものですが、たったこれだけの道具が本当に効きます!
サロンパスを貼らなくてもよくなりました。


ただ、本当は腰痛や肩凝り解消のためには、ウォーキングなど、運動を取り入れた方がいいですよね。今は夏場で暑すぎるというのを言い訳にしていますが、秋になって涼しくなったら運動不足解消のためにもウォーキングを再開します。

この仕事で長くやって行きたいので、頑張るだけでなく、自分を癒す方法も見つけて、体をいたわりながらやっていけたらと思っています。

特に視力が悪くなると翻訳の仕事はできなくなってしまうので、
・PC用メガネ
も使用しています。

私はZoffの店舗で「パソコン作業用」の専用眼鏡を作ってもらいました。運転用などの遠目用とは違う、手元の距離に焦点を合わせて作った専用眼鏡です。これにブルーライトカットのレンズを入れてもらいました。この眼鏡を作ってから、圧倒的に作業しやすくなりました。近視で普段眼鏡をかけて作業されている方、パソコン作業用の眼鏡を検討されても良いかもしれません。

2017年8月10日木曜日

15-3 時短グッズ、ネットスーパー

15-3 時短グッズ、ネットスーパー

仕事で忙しいママさんたちが家事時間を短縮する方法については、もっと専門家の方たちが他で語られていますので、あまり詳しくは述べませんが、私も在宅フリーランスとはいえ一日の中で仕事をしている時間が一番長いので、家事にかける時間をいかに減らすかというのは重要な問題です。

・お掃除ロボット
勝間和代さんもお掃除ロボットを活用されているようですが、一度使ったらやめられません。7年前に購入したルンバが故障したので、修理はせず、もっと廉価な別のメーカーのお掃除ロボットに買い換えました。

高いものでなくても十分綺麗にお掃除してくれます。お掃除ロボットに綺麗にしてもらった後の床を、クイックルワイパーで子どもに拭き掃除してもらえば完璧です。

・自治体の粗大ごみ引き取り

子どもがいるとどうしてもおもちゃやがらくたが増えて家の中が狭くなりますが、子どもの成長とともに不要になったオモチャは、(岐阜市の場合)粗大ごみとして専用の回収袋を購入してそれに詰めて行政に電話すれば、予め相談して決めた日時に業者が引き取りにきてくれます。
とにかく時間のない兼業主婦は、家にいながらにして様々な雑事を片づける必要があります。自分が出向いていては時間がなくなりますので、「取りにきてもらう」「届けてもらう」サービスを活用すること、仕事に迎える時間を増やすことができます。

・ネットスーパー

私は、イトーヨーカドーのネットスーパーのヘビーユーザーです。食料品だけでなく薬や日用品も買います。自分で車を運転して買い物に出かけたら、スーパー、ドラッグストアと二軒をハシゴして1時間くらいはかかってしまいます。

ネットスーパーを活用すれば、その時間は作業時間に充てることができます。ネットでの注文は手軽すぎるのが災いして買い過ぎてしまうということもありますが、我が家の家事時間短縮には多いに貢献してもらっています。

2017年8月9日水曜日

15-2 子どもが1人で遊んでくれるオモチャ

15-2 子どもが1人で遊んでくれるオモチャ

親が自宅で仕事をしているとき、子どもが1人で遊んでくれるオモチャと言えば、レゴに代表されるブロックがあります。

積み木やパズルなども比較的遊んでくれますが、現在我が家の息子がはまっているものといえば、スマホ版の「マインクラフト」というゲームソフトです。


これは、スマホアプリのゲームの中の仮想空間でブロックを遊びをするというもので、ブロックのようにすべてが四角い材料を積み上げて家を建てたり、家具を並べたり、時には敵と闘ったりする、小学生を中心に人気を博したゲームです。


このゲームが他のアプリと違うところは、「ミッションクリア」「ゲームオーバー」がないことです。クリアしたら終わりだと一通り終わってしまったら次のゲームが欲しくなりますが、先にも申し上げた通り、仮想空間の中でのブロック遊びですから、壮大な建物を作るなど、遊ぼうと思えばいつまででも遊んでいられます。

現にYouTubeなどの動画投稿サイトでも、大人が競って自分の作品を解説した動画をアップするほど、大人でも楽しんでいる人が多いゲームです。

iPhone版とアンドロイド版があり、どちらも有料ですが、課金式でなく一回の買取式なので、1度の数百円の投資で子どもが喜んでずっと遊んでくれていることを思えば、すでに元は十分取れたかなと私なんかは思っています。

その他、お絵かきが好きなお子さんであれば「ブギーボード」という電子メモパッドも、お勧めです。色は黒地に白い文字、と単色ですが、絵を描いてボタン1つで何度も消したり書いたりできるのが手軽で楽しいです。

このところの将棋ブームなどで、囲碁や将棋にも興味を持ってくれたらよいのにな、と声をかけていますが、今のところ「いらない」そうです。囲碁や将棋だとこちらも覚えて相手をさせられるかもしれないので、まだ興味を持ってくれなくても良いやと思ったりして(笑)。


子どもがもう少し大きくなって漢字も読めるようになってきたら本やマンガも読んでくれたらもっと私の仕事もはかどるだろうな、などと少し楽しみにしています。

現在小学生になった息子は、基本的に私が仕事をしている時はほったらかしですが、同じ空間に私がいるだけでもいないよりはマシだろうと思っています。隣で息子がゲームをしていても、動画を見ていても、雑音に集中力がそがれないような工夫も大切だと思います。

話がそれますが、どうしても高度の集中力を要する仕事の時は、「ホワイトミュージック」という、注意力散漫を防ぐBGMイヤホンで流して、その上からイアーマフをして完全防音で臨むこともあります。

先日TV番組「情熱大陸」で注目された通訳者の橋本美穂さんは、どんな雑音の中でも集中して資料読み込みなどの事前準備ができるという集中力の持ち主だそうですが、私はそこまでの集中力がないので、音をシャットダウンする必要がある時には道具の力を借ります。

あまりに音を遮断しすぎて電話やインターホンの音が聞こえかったこともあるので昼間にそれをやる時は要注意ですが。

2017年8月8日火曜日

第15章: 家事、子育てと時間管理

第15章: 家事、子育てと時間管理
15-1 ポモドーロタイマー

子育てをしながら自宅で翻訳の仕事をしているというと、「忙しいのにどうやって時間のやりくりをしているの」とよく聞かれます。子どもが乳児の時は、やはりほとんど仕事の時間は取れませんでした。仕事ができるのは子どもが寝ている時間だけ。つまり夜子どもが寝てから朝起きるまでの時間と、昼寝の時間だけです。

子どもが2歳ぐらいまでは通常のボリュームの仕事はほとんど受けられないと割り切っていたので、その期間は資格試験や自分のやりたい勉強時間に充てていました。

子どもの昼寝の時間が近づくとベビーカーに乗せて近所のドーナツ屋さんまで散歩に行き、息子がベビーカーで昼寝している間じゅう、読書や勉強をして過ごさせてもらっていました。

子どもが幼稚園に入るとかなり時間が取れるようになってきます。昼間の時間は5時間ぐらい作業できます。それに夜も、数時間なら放っておいても1人で遊んでくれるので夕食後の時間と、それでも仕事が終わらなければ子どもが寝た後に数時間やることもあります。

問題は子どもが1人遊びに飽きてきて、親に構って欲しいと言い出す時です。集中して作業している時にちょっかいを出されると、ついイライラして当たってしまうことも少なくありません。

そこで私は、仕事をしつつ、子どもとの時間を作るために、「ポモドーロタイマー」(フォーカスタイマー)を使用します。作業に集中したい時間を決めて、「25分に一度」「5分休憩」など自由に設定した時間で作業時間と休憩時間をアラームで知らせてくれるというスマホアプリです。

作業をしているのに調べものでインターネットを使うとすぐ、気の散る広告や記事に惑わされてはかどらない時も使えますが、私は子どもとの約束としてこのタイマーを使います。

「25分経ったら5分遊んであげるからね」

実際には5分遊んだだけでは満足してくれず10分ぐらいになってしまうときもあるので、そうなると25分に対して10分休憩していてはなかなか作業が進まないので、30分ごとに10分など、自分で設定を変えて使っています。

子どもは親からの具体性のない「ちょっと待ってね」には待ってくれませんが、「タイマーが鳴ったら遊んであげるからね」と言うとおとなしく待ってくれます。

そのうちに子どもが1人で遊びに熱中し始めたらまた25分ごとに5分休憩に戻したり、こっそりタイマーを停めたりします。

子どもの幼稚園の年中くらいになると、「親が必死で仕事をしている時は邪魔してはいけない」という気持ちを持つようになってくれます。

子どもが何か言ったらすぐに駆けつける、という方針のご家庭もあるし、家のことはご家庭ごとに状況が違いますので何とも言えませんが、タイマーを使って子どもと約束するという手も1つ、使える方はご参考までにと思って書かせていただきました。

兄弟がいるご家庭は兄弟で遊んでいてくれるとありがたいものです。

うちは1人ですので、1人で遊べるおもちゃがあると、横で私が仕事をしていても1人の時間も自分で過ごしてくれるので、明日はそのおもちゃについてお話ししたいと思います。

2017年8月7日月曜日

14-2 PDICの辞書


 14-2 PDICの辞書

用語集をデータベース化して使いたいという思いがあって、色々と試行錯誤している最中ですが、現在使用中のエクセルシートと併行して、「PDIC」のプログラムを使い始めました。

http://pdic.la.coocan.jp/unicode/



専用ページからダウンロードすると、このようなダイアログボックスが開きます。





「WORD」という欄に辞書に載せたい単語を入力し、「Edit」から「登録後編集」をクリックすると登録画面が現れます。



「訳語」欄に訳語を記入して「OK」をクリックすると単語と訳語がペアで登録されます。ちなみに「英辞郎」のCD-ROM版もこのPDICで作られています。

こうして1つ1つ入力していかなければならないという手間はありますが、電子辞書のようにサクサク動いて検索語がヒットするのは利点の1つです。頻出語だけでも登録しておこうと思い、現在はエクセルシートと併用して使用しています。また今後、使い方に進捗があったらお知らせします。

2017年8月4日金曜日

第14章: 用語集管理


第14章: 用語集管理
 14-1 エクセルシートで作る用語集

私が作っている用語集は、エクセルシートの片側に日本語、片側に英語を並べて入れていくシンプルなものです。



業界で定訳と言われるものについては用語集にしっかり残しておくと、次から助かるだけでなく、現在訳している案件の中でも、訳語の統一に役立ちます。

ボリュームの多い案件の場合を1人で担当している場合、何日も前に訳した同じ単語やフレーズに、別の訳語を当ててしまうというミスを犯してしまうことがあります。産業翻訳では特に、同一用語には同一訳語を当てるのが原則です。同じ言葉なのに出てくるたびに違う訳語になっていると読み手に混乱を招きます。

エクセルシートを使って用語集を作る時に便利な機能として、双眼鏡の形をした右上にある「検索」アイコンをクリックする他、「Ctrlキー」+「F」で特定の検索して、辞書のように使用できます。
また、一行目のセルにフィルタを付けておくと、同じキーワードの入った用語を抜き出すことができます。

エクセルシートで作成した用語集はシンプルで使いやすいですが、データ量が多くなってくると動作が遅くなるなど問題があります。可能であれば分野別にファイルを分けて、それぞれのファイルはデータを軽くした方が使いやすいです。
重くなってきた分野の用語集については、近いうちにデータベース化したいと思っていますが、翻訳支援ソフトをやはり導入した方が良いのか、まだ検討中です。

2017年8月3日木曜日

13-2翻訳ブログ、関連ウェブサイト

 13-2翻訳ブログ、関連ウェブサイト

翻訳をテーマにしたブログについては、「ブログランキング」サイトなどで探してみるとお役立ち情報が見つかったり、励まされたりするかもしれません。

・「翻訳ブログ人気ランキング
・「人気ブログランキング 翻訳カテゴリ

個人のブログの他にも

・「通訳翻訳WEB
・「アルク 翻訳通訳のトビラ」稼げる実務翻訳ガイド
・「ハイキャリア 翻訳


などのウェブサイトにも勉強になる情報が満載です。

翻訳業界はIT業界と同じくらい変化のスピードが早いので、書籍になった本だけを頼りにしているより、ウェブ上の情報もどんどん取り入れていくほうが良いと思います。

仕事で使える道具や辞書もどんどん新しいものが出ます。

ネット上やニュースや雑誌など、無限にあふれる情報の中で自分だけが目にする情報には限りがあります。学生時代の友人や勉強仲間などと時々会って話をすると、たまたま自分が興味を持っている方面の面白い話が聞けたりします。

昔の勉強仲間とお勧めの本などを紹介し合ったりするのも楽しいです。仕事だけでなく、人間関係や趣味の世界でも助けられるヒントが偶然得られるかもしれません。

2017年8月2日水曜日

第13章: 情報収集

第13章: 情報収集
 13-1 実務翻訳に関するお勧め書籍

実務翻訳に関して情報を収集する際、下記のような書籍はお勧めです。

『実務翻訳を仕事にする』(井口耕二著、宝島社、2001)
実際に実務翻訳者として大活躍の著者による、実務翻訳のノウハウを詳しく解説した本です。

『通訳翻訳ジャーナル 2017年7月号』(雑誌、イカロス出版、2017年5月)
翻訳者の収入や働き方など、役に立つ情報が満載です。

また、Kindle Unlimitedで読み放題になっている電子書籍の中にも、役立つ情報が書かれた本がたくさんあります。

Kindle Unlimited とは、Amazonによる定額の電子書籍読み放題のプランで、申込をすると月額980円で和書12万冊、洋書120万冊以上が読み放題になります。

私は少し大き目のスマートフォンを使っているので、携帯アプリをダウンロードしてスマホでKindle本を読んでいます。

Kindle Unlimited の対象になっている本の中にも翻訳に関するものがかなりあります。
『翻訳で、稼ぐ!: 猫先生の実務翻訳ガイド』(青山万里子著)

『産業翻訳の仕事!: 語学力を活かして稼ぐ』(産業翻訳通訳研究会著)

以前は洋書はAmazon.comとAmazon.co.jpの間で価格差がかなりありましたが、最近ではほぼ同じ価格で洋書が日本のAmazonでも買えますので、気になる洋書もKindleでチェックしています。

余談ですが翻訳の仕事をしていると昼間机に向かっている間は仕事関連の本しか読めないですが、子どもが寝静まった後の暗い部屋でスマホひとつで好きな本が読めるというのは便利です。

小説やビジネス本などもKindleで読んでいます。目が悪くなりそうなのが難点ですが。
気休めかもしれませんが、スマホでの読書の際はPC用眼鏡をかけています。

2017年8月1日火曜日

コラム: 個人で仕事を受けるメリット&エージェント経由の仕事のメリット

 コラム: 個人で仕事を受けるメリット&エージェント経由の仕事のメリット

翻訳の仕事をソースクライアント(依頼主)から直接受注することにはメリットとデメリットがあります。

まず、個人で仕事を受けるとお客様の側にとっては、中間マージンが発生しないので、安価で発注いただけるというメリットがあります。

また、発注の際のファイルの受け取りや、納期までの時間も、間にエージェントが通らない分、スピーディになります。つまり、クライアントから直接原稿を受け取れますし、クライアントの希望納期ギリギリに納品できるということです。

また、内容に質問がある場合も、クライアントに直接メールや電話で聞くことができます。クライアントによっては「何か質問があったら○○に聞いてください」とわざわざ担当者のメールアドレス入りで発注してくださる場合もあります。