2017年11月24日金曜日

世界時計

ひとりで翻訳の仕事をしていると、だいたい常に一緒に稼働しているクライアントは1件か2件に限られてきます。

2件ぐらいの案件を一度に抱えていると、それ以上の依頼は断ることになり、いつも断ってばかりいると当然のことながら「あの人はいつ頼んでも空いてないな」ということになり、だんだん疎遠になります。

そして私がいま受注量が多いのはあるアジアの翻訳会社ですが、そこのソースクライアントは主にヨーロッパの企業で、ロンドン時間(日本時間-9時間)の朝10時から昼の1時にあたる日本時間の夜7時から10時にメールが多く入ります。

特に夜の9時台にメールが多いのでどうしてかなと思っていたところ、日本時間の21時はグリニッジ標準時(GMT)の正午でした。



皆さん昼頃から翻訳の発注を始めるのでしょうか。あるいは、11時ぐらいに来た依頼を調整し始めるのがその時間なんでしょうか。

いずれにしても私は、携帯電話の「世界時計」の機能を使い、日本時間の他にソースクライアントになりそうなロンドン、ミュンヘン、ニューヨークなどの現地時間を登録しています。

すると日本時間の午前中はヨーロッパは深夜ですし、アメリカは勤務終了時刻を大幅に過ぎた夜ということが分かります。

私には小学生の子どもがいるので、ヨーロッパの時間に合わせて寝起きする、ということもできないのですが、ある程度「あっちは今何時なのかな」ということを意識して動くようになりました。。

インターネットが発展して、世界中のクライアントが世界中の在宅翻訳者に翻訳を依頼できる時代になりました。

うまくいけばお客さんが寝てる間に翻訳が出来上がっている、ということにもなりますが、その裏ではもしかしたら徹夜している翻訳者がいるかもしれません。


2017年11月17日金曜日

原稿のワードファイルが...

作業中のワードファイルがめちゃくちゃ扱いにくくて泣きそうです。
ちょっと触るだけで書式がぐちゃぐちゃに...



ああ、パソコン教室でワード&エクセル習った方が良いのでしょうか。
基本的なことはできてるので中級のワード、エクセル習いたい。

というか、自宅にヘルプデスクの方出張してきてほしい。
(でもそうしたらこの仕事のギャラは吹っ飛ぶけど)

予定外の仕事で苦戦しています。今日はブログはこれにてお休み。

2017年11月16日木曜日

請求のタイミング

単発のお客様を除き、普段私は毎月同じタイミングで請求書を発行しています。
得意先の経理で締め日と支払い日のタイミングが決まっている場合にはそれに合わせていますが(そのようにリクエストいただいている得意先もあります)、それ以外はだいたい

・20日締め翌月末払い

というタイミングで請求書を発行しています。



納品のタイミングによって20日締めが難しい場合は、多少前後することもありますが、いつも納品日の数日後または20日締めで発行して、発行日の翌月の末日を支払い期限にして請求書を起こしています。

新規のお客様には納品後、不具合がなかったか尋ねるとともに請求書を送らせていただいてよろしいですか、とメールを入れてから送っていますが、2件目以降の取引の場合は、各月の20日にまとめて請求書を発行してまとめて郵送しています。

ですから毎月20日はいつも「ザ・事務仕事デー」です。今月もまた20日が近づいてきました。

ちなみに郵送用の82円切手は去年までの年賀状の書き損じを郵便局にもっていって、大量に交換してもらいました。あと数年分は持ちそうです(笑)。

2017年11月15日水曜日

5x9

先日訳していた英語の資料の中に、「5x9」という表現が出てきました。
「24x7」という表現はよく出てくるので、「週7日24時間」とか「年中無休24時間」などと訳しますが、「5x9」も文脈からどうやらその類の表現であることは分かったのですが初見だったので、Googleさんにお尋ねしたところ、(平日)9時間稼働×週5日、を示す表現だと判明し、「平日稼働5日間」と訳しました。「5×9」のことも「9×5」のこともあるようです。



日本人の感覚だと平日の稼働時間は「8時間拘束7時間労働」もしくは「9時間拘束8時間労働」であり、一日の労働時間は8時間というイメージが強く、9×5と言われてもピンとこなかったのですが、英語圏では「拘束されている時間は全部勤務時間」という感覚なのか、一日は9時間稼働している、という感覚のようです。

一瞬「9時から5時ということか?」とも思ったのですが、それだと「×」(掛け算)が使われている意味が分からず、やはり「9時間を5日間」が平日を表している、という解釈で正しいようです。

ちなみに海外では朝の業務開始は9時ではなく8時というところが多いようにも思います。はっきりと尋ねたわけではないですが、現地時間の8時と思われる時刻からメールが入り始めることが多いからです。

8時から5時までの9時間拘束されて、平日の一日が終わるということのようです。
こういう数字表現はいろいろありそうですので、また調べていって面白い表現が出てきたらシェアします。

2017年11月14日火曜日

忙しい週末やお盆、年末

平日毎日更新を目標にしているこのブログですが、昨日はスキップしてしまいました。夜10時半の締め切りを終えて、残り1時間半ある昨日の日付のうちに駆け込みで投稿するという気力もなく、そのまま布団に倒れ込んで寝てしまいました。



翻訳の依頼というのはどういうわけか金曜日の午後に来て月曜の朝イチに欲しいとか、盆休み前の金曜日に来て盆休み明けに欲しいとか言われることが多く、こちらも週末や盆と正月は休みたいので一旦はお断りするものの、コーディネーターから「そこを何とか」とねじ込まれて結局休み返上、場合によっては睡眠を削って対応するという過酷な商売です(笑)。

街頭にイルミネーションが灯る今ごろの時期になると、「ああ、今年は年末年始に大型の仕事が入りませんように」と祈るばかりですが、なぜか年末年始になると皆さん、今年の仕事を来年に持ち越さないように年内に終わらせよう、という依頼主が多く、「正月休み明けに下さい」というよりは「年内にください」というパターンが多いので、おかげで正月休み中に稼働することは少ないですが、その分12月の前半は忙しくなります。

あと、当然かもしれませんが、翻訳の受注量は世の中全体の景気に左右されます。企業の売り上げが落ちて緊縮ムードになると、「翻訳は外注に」という流れが一気に冷え込んで社内の英語ができる人に振られていったりします。

まともに翻訳なんてやったことがない人が海外駐在経験があるというだけで通常業務のうえにプラスオンされて泣いているケースを幾度となく見たことがありますが、やはり財務担当者から見ると翻訳は贅沢品なのでしょうか。

ともあれ、世間が休んでいる土日に稼働し、平日の合間に役所に行ったりできるフリーランスは、飲食業や美容師さんと同じ、サービス業に分類されるのかもしれません。


2017年11月10日金曜日

海外からの引き合い

いま私は海外の翻訳会社2社、国内の翻訳会社数社、国内のソースクライアント数社と取引していますが、現在は世界的に景気が良いようで(株価も25年ぶりの高値をつけたとか)、仕事が市場に出回っている量が全体的に多いと感じています(翻訳に限らず)。

仕事が増えた増えたといっても、国内の取引先からの受注量は平年並みなので、私の仕事量に影響しているのは海外からの引き合いです。



TranslationDirectory.com

というディレクトリサイトに自分の情報を掲載したのは今年の春ですが、そこで連絡先を知りました、とコンタクトしてくる海外の翻訳会社がここ2カ月ほどで激増しました。

これは私の実力がどうとかそういうことではなくて、世界中の翻訳業務の市場がいま、非常に活性化しているということなのではないかと思います。

私はいま取引しているクライアントからの仕事で現状は手一杯なので、ディレクトリ経由でコンタクトしてくる海外の翻訳会社からのメールにはほとんど返事できないのですが、日本語翻訳でよほど手が足りないらしく、メールを無視していたらある日Skype経由で連絡があった人がいて、仕事の合間の息抜きのつもりで知らない人と世間話でもしようと思っていたら実は相手が翻訳コーディネーターだったということがありました。

中国語で話しかけられたので「中国人のメル友もいいかもしれない」と思い(実は中国語を勉強したいのです)、「你好」などと書いていたら、いきなり

「Tradosを持っているのか」
「レートはいくらだ」
「今、仕事の混み具合は」

と聞かれてびっくりしたので(難しい中国語はGoogle翻訳を通していました)「私のIDをどこで知りましたか」と聞くと

「Translation Directory」
という答えが返ってきたのでズコーッとのけぞりました(笑)。

Translation Directoryには一般的な情報しか載せていないので、それだけで私の翻訳の品質は分からないはずです。だからよほど日本人翻訳者が足りていないのだと思いました。

海外の取引先を相手にするともちろんメールのやり取りは全部英語ですし、細かい話まですべて英語でやらなければならないので面倒に感じる人には向かないですが、日本国内からの受注が途切れがちという人には、ぜひ海外からの仕事を引き受けてみてはとお勧めしたいと思います。

私は以前に貿易事務の仕事をしていたので、英語でのコレポンには特に苦になりません。そういう方にもお勧めしたいと思います。

登録したりトライアルを受けたり、一連のプロセスにはそれなりに時間がかかるので、受注開始まで実際には一カ月近く要しますが、海外の会社だと言ってもきちんと入金もありますしコンスタントに仕事を振ってくれる良いエージェントもたくさんあります。

2017年11月9日木曜日

英語ウェブサイトの大容量ファイル送信サービス「Hightail」

5MG以上の大きなファイルを送信するときはメールではなく

・「宅ふぁいる便」
・「Giga File便」
などの大容量ファイル送信サービスを使うことがあると思いますが、海外の相手の場合は受け取る時に日本語の指示しかないと困ることがあると思います。

私の場合、海外の相手に大容量のファイルをシェアするときは
・「Hightail

というサービスを使っています。


アカウントの作成の必要はありますが、シンプルな操作で無料で使えて大変使いやすいです。

1.左側の「TRY FREE」というボタンをクリック
2.次に出てくる画面の左上にある「CREATE NEW」というボタンをクリックするとファイル送付のための案内がスタートします。

ちなみに月額12ドルの有料会員になると、250MGまでのファイル送信上限が25GBまでになり、送信の際にaccess code(パスワード)をかけることもできるようです。

私はファイル自体にパスワードをかけて送るので必要ないですが、有料プランにすればその手間もなくなるので使いやすいかもしれません。





2017年11月8日水曜日

チェッカーの仕事

国内のクライアントから英日の翻訳チェックの仕事はあまり入りませんが、海外のクライアントからは最近頻繁に依頼が入るようになりました。



いわゆる「ネイティブチェック」の日本語版です。
基本的には日本語のてにをはをチェックするのですが、バイリンガルチェックですので、訳抜けや用語統一、訳語自体のチェックも同時に行いますのでかなり神経を使う仕事です。

自分のチェックにも必ず抜けがあって、2度、3度とチェックするとそのたびにミスが見つかります。

自分の訳出のチェックの時よりも何度も見直さないと、小さなミスを見落としてしまうこともあります。

あまり割りの良い仕事ではないですが、この仕事のメリットと言えば、人の翻訳を読むこと自体が大変勉強になるということです。自分にはなかった訳出の引き出しが、他人の翻訳には必ずあります。

「ふうん、ここをこう訳したのか」と納得しながら読み進めるのは、翻訳作業とは違う意味で得るところが多い仕事です。

2017年11月7日火曜日

ドキュワークス(.XDW拡張子)の閲覧・ビューワーダウンロード

得意先によってはスキャン済みの書類などが.XDW形式の拡張子のファイルで送られてくることがあります。

さすがの「I LOVE PDF」でもこの形式はフォローされておらず、「どうしたら見られるのかなあ」と調べていたら、この書類はFUJI XEROXの

DocuWorks』文書であることが分かりました。



FUJI XEROXの公式ウェブサイトに行くと、これらのドキュメントが閲覧できる無料ソフト

DocuWorks Viewer Light 8 日本語版


がダウンロードできます。(ダウンロードページはこちら)exeの自己解凍方式のファイルです。これで私も無事に閲覧できました。良かった良かった。

ちなみにダウンロードしてからインストールしてもデスクトップなどにアイコンが表示されたりすることはありません。任意の場所にインストールされていると、該当のドキュメントのアイコンがXDWに変わって、ダブルクリックで開いて読むことができます。

このビューワーで開いてから、「印刷」ボタンから>プリンター名のドロップダウンリストから「Microsoft Print to PDF」を選べば、PDFに変換することも可能です。

2017年11月6日月曜日

メールの期日指定送信機能

フリーランス翻訳者は時々、徹夜に近い形で仕事をしていることも珍しくありませんが、お客様は基本的に健康的な時間帯に会社で勤務されている方が多いので、夜中の2時とか3時とかいう「ドキッとするような時間」に仕事を終えて、そのままその時間でメールを送信すると、本当にお客様も「ドキッと」されてしまうのではないかと思っています。



「ええっこんな時間まで仕事してたの、なんか悪いことしたなあ」と思わせてしまっても申し訳ないですし、そもそもそんな時間になってしまったのはそのお客さんが原因ではないことも多いのです。

急いでいるお客さんの割り込み案件を割り込ませたことによって生じた「半徹(半分徹夜)」だったりするからです。

かと言って朝7時台は子どもを小学校へ送り出さなければならないので主婦として忙しくしているので、メール送信ボタンをポチっとするだけでも朝からバタバタするのは嫌なのです。

そんなときに、例えばNiftyメールには(月額100円の有料ですが)「期日指定送信」のサービスがあって、何月何日の何時、にタイマーで自動で送信してくれるという機能があります。

夜中の3時に終えた仕事でもタイマーで7時の送信にしておくだけでずいぶんと健康的な印象になります(笑)。

また、夜中の送信だと相手のメールの受信箱でも前の晩の分に紛れてしまうこともあり、お客さんの出勤時間の直前の7時台や8時台だと一番に見てもらえる可能性が高まるというメリットもあります。

メールの付加機能に月額100円が高いか安いかは人それぞれの感じ方だと思いますが、私にとっては「息子がガチャガチャ一度やったらなくなってしまうほどの金額」だと思っていますので(今はガチャガチャは一回200円ですので、100円ではガチャガチャを一回やることもできませんが)、この便利な機能を使うためには有意義な100円だと思っています。

メールサービスによっては期日指定メール機能が無料のところももしかしたらあるのかもしれません。

いずれにしても「忙しくて仕事の完成が納期の前夜の夜中になってしまうことが多い人」にはオススメ機能ですので、参考になれば幸いです。

2017年11月3日金曜日

受注管理表

いよいよ受注件数が多くなってきたので手書きの殴り書きでは管理できないほどになってきました。

きちんと見やすい形で管理しないととんでもないミスを犯しそうなので、ネットで
「受注管理表」とググってみて、素敵なテンプレートをダウンロードしたのでそれを自分用にアレンジして作成してみました。

こんな感じです。

納品まで管理するのもさることながら、個人事業主なので請求書の発行まできちんと行わないとお金が入ってきません(苦笑)。

受注から納品、請求までを一元管理できる表を作ろうと思ってこういう形にしました。
エクセルデータでダウンロードできるようにどこかで公開する手段があればいいのですが、あいにくこのブログも私個人のウェブサイトも、アップロードできるのは画像ファイルとPDFだけなので、データをアップできる方法を見つけ次第シェアします。

(※2020年9月3日追記:受注管理表のフォーマットを共有できるようにしました。
こちらからご自由にダウンロードしてお使いください)

ひとまず項目でも参考になれば幸いです。

2017年11月2日木曜日

Trados2017の本

8月にTradosを導入しましたが、相変わらずTradosファイルで送られてきたものを開けて作業して閉じて送り返す、という操作しかできておらず、「このままだと高いお金を出して買ったのに全然活用できてないなあ」という感じなので、本を一冊買いました。

Basic Operation for Sdl Trados Studio 2017』(タイトルは英語ですが本文は日本語です)



Amazonだと1件だけあるレビューが★1つだったので購入をためらっていましたが、2017版についての日本語書籍はこれ一冊ですし、「中見!検索」で見てみるとなかなか親切そうな作りだったので、思い切って買うことにしました。

私は何か新しいことを学ぶには本を読みながら勉強するのが好きで、音声や映像だと決まった時間そこに拘束されてしまうのが好きではないのです。

本であれば「知りたいことが載っているページだけ開いてそこだけ読む」ということができます。映像だと30分なら30分、その時間はそれだけに自分の時間を投入することになります。

「時間ができたらTradosのオンライン講座を受講しよう」と思っていてもいつまでも「時間がある時」などやってこないと判断したので(笑)、まずは知りたいところから少しずつ勉強することにしました。

まずやりたいことは、今までエクセル表で作った単語リストをデータとしてTradosの中に取り込むことです。

使いこなしている方からすれば「ええ、そっからかよ」という感じだと思いますが、ええ、まずはそこからです。本を横に置いて一つ一つ確認しながら進めていきたいと思います。

また少しでも進歩したら時々進捗状況など綴っていきたいと思いますので、お付き合いください。

2017年11月1日水曜日

MUJI 短冊型メモ チェックリスト 40枚・14行

「同じ単語は最後まで同じ訳語で統一する」という決まり事を守るにも、記憶力だけに頼ることはできません。

以前に「付箋に書いていたら小さすぎたので結局A4コピー用紙に書いている」と投稿しましたが、それだとやはり「見にくさ」は否めません(笑)。

それで、以前に無印良品で見つけて購入ししまい込んでいた

「短冊型メモ チェックリスト」



を引っ張り出してきてみました。

これに紛らわしい単語などを一覧に書き出すととても見やすくなります。
もともと

・To doリスト や
・買い物リスト

として使っていたリストですが

・「今回はこの訳語で統一するリスト」として使うのも使い勝手がなかなか良いので、今度無印の店舗に行ったら何冊かまとめ買いしてきたいと思っています。