今回は学校へ通うことのメリットもお話ししておきたいと思います。
私は実は「翻訳」の通学コースに通った経験はなくて、20代半ばから(中断期間を経て)30代後半までインタースクール名古屋校という学校で通訳養成コースに通っていました。
授業の内容は英語の音声を聞き、講師が生徒に順に当てて訳させ、講師がそれにコメントをしてまた次の箇所を訳す、という繰り返しで、(録音などの機材を使えば)同じことを自宅で自分でできなくもないですが、学校へ通うことの最大のメリットは「同じ志を持つ人がそこに集まること」です。
授業後にお茶に行ったりして情報交換したり、勉強の悩みや仕事の悩みをお互いに打ち明けて相談に乗ったり乗られたりするのは大いに刺激になります。
私はその後通訳から翻訳に転向したので今はコースには通っていませんが、もちろんあの時に集中して勉強した英語力がベースとなって現在の翻訳の仕事につながっていますし、当時の勉強仲間とは今でも連絡を取り合っていて、ランチしたりSNSでメッセ―ジを送り合ったりして親交を深めるだけでなく、業界情報や仕事の話などを共有することもあります。
今のこの便利な世の中で、何かを勉強しようと思ったら本やインターネットや通信教育など、自分で勉強する教材はいくらでも揃っていますが、決まった日時に決まった面々が集まって一緒に勉強するというのは、大学に通うのと同じくらい意味があると思います。
ですから教室にお金を投じて腰を据えて勉強しようという場合は、通信講座よりも通学教室が個人的にはお勧めです。
なぜかというと、個人的経験から通信講座は中学時代の進研ゼミを含め、まともに終えたことがないからです(笑)。
やる気がない時こそ人目があると勉強します。受験時代に家よりも図書館でのほうが勉強がはかどったことを思い出します。
2018年1月8日月曜日
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