2017年6月14日水曜日

2-3 翻訳料金見積もりの出し方


2-3 翻訳料金見積もりの出し方
 
 
仕事の内容を打ち合わせたら、早速翻訳料金の見積もりを出さなければなりません。
見積もり金額の出し方には2通りあります。

・原文ベース(現在はこちらが主流)

・出来上がりベース

原文ベースでの見積もり方式というのは、元原稿の文字数またはワード数を数えて(文字カウントについては後述)、単価にその数を掛けて算出する方法です。現在の翻訳業界では原文ベースでの見積もり方式が主流になっています。クライアントにとっては翻訳前に請求額が確定しているというメリットがあるからです。

 
(例1)英語の原文が5,000ワードで単価が10円の場合(和訳=英日翻訳):

10円(単価)×5,000(数量)=50,000円(2,000/英語200ワードあたり)

 

(例2)日本語の原文が10,000字で単価が6円の場合(英訳=日英翻訳):

    6円(単価)×10,000(数量)=60,000円(2,400/日本語400字あたり)


それに対し「出来上がりベース」の請求方法もあります。請求金額は翻訳作業の完了後に確定します。この方式で見積もりを出す場合は、翻訳作業前に出来上がりの文字数もしくはワード数を予測して見積もらなくてはなりません。

 

内容にもよりますが、一般的なビジネス文書を日本語⇔英語を翻訳する場合、

およそ 日本語400字≒英語200ワード
 
になります。つまり、日本語400字を英語に訳すと約200ワードになり、英語200ワードを日本語に訳すと約400字になるということです。ただしこの方式は翻訳者にとっては「業務量に対して正当に報酬が支払われる」というメリットがありますが、依頼主にとっては「見積もり金額と請求金額がピッタリ一致しない」「翻訳者が冗長な翻訳を行った場合は翻訳料金が高くなる」というデメリットがあるので、最近ではほとんど採用されません。

ですから最近は「原文ベース」で見積書を作成することがほとんどなのですが、1円単位の細かい請求をしたくないという場合は「枚数単位」または「ユニット単位」という方法もあります。翻訳業界では日本語400字(または翻訳後にこれに相当する英語200ワード)を原稿用紙1枚分ということで「1枚」もしくは「1ページ」と数えることがありますが、この枚数単位で請求する方法です。


この場合、端数をどうするかという問題がありますが、翻訳者目線に立てば切り上げ、依頼者目線に立てば切り捨てということになるでしょう。また、最近では日本語200字、英語100ワードを「1ユニット」として数える翻訳会社もあります。後述しますが、このユニットごとに自分が仕上げられる翻訳量を把握しておくと、作業量に対する見込み納期をすぐに計算することができます。
 
英語が原文の場合(つまり和訳の場合)に気をつける必要があるのは、「ワード数」と「文字数」を聞き間違えないようにすることです。例えば”I love you.”の場合、ワード数は3ワードですが、文字数は8文字です。

私が翻訳コーディネーターの仕事をしていた2000年頃は英語の場合はワード数カウントがほとんどだったので、私自身、英語の分量を数える時にはワード数で数えるのが染みついていますが、最近では英語でも「文字数」で打診してくるクライアントがたまにいて(クラウド翻訳でよく見かけます)、ワード数だと思って引き受けたら思ったより分量が少なくて「あれっ」と思い、よく見たら文字数だったことがあります。これが逆だったらと思ったらヒヤリとしました。普段英語の文字数で引き受けることに慣れている人は特に要注意ですね。

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