2017年6月22日木曜日

3-3 訳出スピードを上げる小さな工夫



3-3 訳出スピードを上げる小さな工夫
 

牛丼のキャッチフレーズではないですが、「うまい、早い、安い」(ちなみにこの3つの順番については同社創業時から変遷があるようです。)翻訳者はやはり重宝されます。
 

脳の中で起きている「原文理解→言語変換」のプロセス自体を早くするには経験とノウハウが必要ですが、「成果物」としての翻訳の仕上がりを早くための事務的な工夫は色々とあります。

〇一括置換

ワードやエクセルで使うことのできる「一括置換」機能を使い、何度も出てくる単語や用語は先に一括して変換してしまうやり方です。
 

文学作品などと違い、技術系や法律系の文書では、基本的に同じ意味の内容には同じ単語が何度も使われますが、原文で同じ単語が使われているのに訳語ではバラバラになっていると読む人が混乱しますので、訳語も統一するのが原則です(同じ単語で違う意味を指している場合は除きます)。しかし、1人で何十ページも訳していると、前に出てきた時に何と訳したか忘れてしまい、そのたびに前の箇所まで戻って確認していると時間のロスになります。
 
書籍翻訳のように原稿データがない場合は難しいですが、キーワードとして何度も出てくる単語は先に一括置換しておくとミスも少ないですし、時間短縮になります。
 
 
 
 

 
〇用語集の作成
 
原始的ではありますが、私はエクセルシートで対訳集を作っています。自分が訳したものをしっかりデータ化して残しておくことで、次に同じような内容が出てきた時に一から訳す必要がなくなり、スピードアップにつながります。
 
(翻訳メモリーについては、私はまだ導入しておらず、研究中です。)
 
他にも思い出し次第、また今後追加します。

 

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