2017年9月4日月曜日

専門用語の調べ方

専門用語が辞書にも図書館の本にも載っていないという場合、頼りにするのはインターネットです。

Google検索での検索結果の多い方を訳語として採用する、というやり方もありますが、道具や施設の名前など、知りたい単語が名詞や固有名詞である場合Wikipediaのページの見出しを使って訳語探しをしています。

例えば「六角棒スパナ」という語を英語にしたいとき、一般の和英辞典や英辞郎には出ていません。『180万語対訳大辞典』には"hexagonal wrench key" という訳語1つだけが出ています。

これしかないからこれを採用したいところですが、まずは「六角棒スパナ」とは何か、を日本語で調べます。するとGoogleですぐにヒットして画像も出てくるので、ああ、これか、とピンときます。


組み立て式の家具などを注文すると付属してくる工具ですね。

次にこの「六角棒スパナ」の日本語Wikipediaのページを見ると、他の言語でもこの工具について説明されていることが分かります。





このように"English"へのリンクがあるので、ここをクリックすると英語ページへ飛びます。





すると同じものを説明するページの見出しは"Hex key"であることが分かります。同類と思われる工具の写真も載っていることから、同じものを説明していることは明らかです。

Wikipediaの情報には出典がないので信頼性に欠ける、という考え方もありますが、このような一般的な工具の名称については、一般的に一番よく使われている名称がタイトルになっていると考えられます。

社内で決まった用語がある場合はもちろんそれを使いますが、調べる手段が他にない場合は、こうしたやり方もひとつの方法だと思います。

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