2017年12月25日月曜日

年の瀬

ずいぶんと長く更新をサボってしまいました。6月にこのブログを開設してから一気に仕事の引き合いが多くなり、切れ目なくお仕事をいただいて夏から秋冬を駆け抜けてきました。年末年始こそゆっくりしたかったのですがそうもいかなくなりました。

個人の翻訳者としての事務仕事については、前半の方で主にお話しさせていただいてきましたが、後半はネタが尽きてしまい、今に至ってしまいました。




でも、年が変わると毎年恒例の確定申告が待っています!!いつも早めにやらねばと思いながら後で切羽詰まってからやるという...子どものころからの習性が抜けていません。

そろそろ領収書の整理など始めなければなりません。

以前にもお話しましたが、私は「マネーフォワード」というオンラインの会計ソフトを使っています。見積書や請求書の作成機能もあるので、普段の仕事の時からバリバリお世話になっています。

このサービスの便利なところは、一旦見積書を作ったらそれを請求書に変換でき、さらには請求書に対して入金処理をすると、自動的に売り上げに反映されるというところです。

最近は他にも類似のサービスも出ているので、これは標準の機能なのかな。

簿記の知識の全くない私でも使えてしまうので、このまま簿記の知識はないままで終わりそうです(笑)。

今年は新規の取引先からも色々とお声をかけていただいたので、確定申告作業はますます煩雑になりそうです。

また何かシェアできそうな情報を得ましたらお伝えします!

2017年12月7日木曜日

時にはチャレンジしてみる

自分のできる量の範囲内で、自分の得意分野で受注するのが望ましいですが、時にはやったことのない分野や、やったことのない分量にチャレンジしてみても良いと思います。



私は現在は一日に

・英日 1300ワード
・日英 2600字

程度が穏やかな日常生活を送れる、喜ばしい分量(笑)なのですが、時にはこれを大幅に上回る量だったり、複数案件重なってくることもあります。

「うわあ、やれるかなあ」と思うギリギリのところで受注して、何とか間に合わせる、という経験も、時にはやってみると、自分の「コンフォートゾーン」を抜けて新たな境地が開けるかもしれません。

ただ、あまりこれをやりすぎると、先方にそれが当たり前だと思われるとしんどくなるので、無理しすぎないことも重要です。

日本も海外も、これから年末、年度末に向けて発注が多くなる時期です。
日本の企業の場合は翻訳用に予算が取ってある場合などは、3月に向けて一気に使ってしまおうという会社も、あるにはあります。

忙しい時期に頑張って要望に応えて納品していくと、信頼を得ることにつながる可能性もありますし、必死に訳すことでいわば翻訳の基礎体力、のようなものもついてくるかもしれません。

この道何十年、という私よりもっともっと先輩翻訳者の方々が、驚異的なスピードで驚異的に高品質な翻訳をされているのは、そうやって必死でかじりついて訳すことを続けた基礎体力の積み重ねなのかもしれないと思います。

英語を見るだけで勝手に指が動くぐらいのところまでいつかはいくのでしょうか...。

2017年12月6日水曜日

通訳翻訳ジャーナルの定期購読

『通訳翻訳ジャーナル』と言えば一度は手に取って読まれてことがある方は多いと思いますが、私も興味がある号の時に時々Amazonや地元の書店で買い求めていましたが、パラパラとめくるだけでなく熟読しようと思い、定期購読することにしました。

http://amzn.to/2nK8kH0



雑誌の定期購読というとFujisan.co.jpも有名ですが、同誌について言えば出版元のイカロス出版のウェブサイトに直接申し込みするのが一番お買い得なようです。



私は子どもが幼稚園に上がったころから本格的に自宅で翻訳の仕事をするようになり、情報収集源としてよくこの雑誌を利用しました。

最近ではコンスタントに受注できるようになってきたのであまり熟読することも少なくなったのですが、そんな今だからこそ「セキュリティ対策」や「心構え」など、翻訳者として時々振り返る必要のあることを思い出させてくれる記事もたくさんあります。

同業者の方々が様々工夫されていることなどは、本当に勉強になります。

翻訳の質の向上とスピードアップは永遠の課題です。
まだまだ改善の余地だらけです。

2017年12月5日火曜日

英語の類義語・対義語オンライン辞典

カバのイラストがかわいい英語の
・類義語 (Another word for)
・対義語 (Opposite of)
・その他(意味、その語から始まる語句、その語で終わる語句....)

などが調べられる便利なオンライン辞書を見つけましたのでご紹介します。

Word Hippo (https://www.wordhippo.com/)


英訳の時など、対義語がなかなか思い浮かばないときなどに便利です。
"Select Option"と書かれているドロップダウンリストから調べたい項目(類義語、対義語など)を選び、その下の欄に調べたい単語を入力して"Find it" ボタンをクリックすればOKです。

ドロップダウンリストには「英語に訳す(Translate to English)」「英語から訳す(Translate from English)」という項目もあり、対象言語には日本語もあります。日本語を外国語として英語の話者がどう定義しているか、見るのも興味深いと思います。

2017年11月24日金曜日

世界時計

ひとりで翻訳の仕事をしていると、だいたい常に一緒に稼働しているクライアントは1件か2件に限られてきます。

2件ぐらいの案件を一度に抱えていると、それ以上の依頼は断ることになり、いつも断ってばかりいると当然のことながら「あの人はいつ頼んでも空いてないな」ということになり、だんだん疎遠になります。

そして私がいま受注量が多いのはあるアジアの翻訳会社ですが、そこのソースクライアントは主にヨーロッパの企業で、ロンドン時間(日本時間-9時間)の朝10時から昼の1時にあたる日本時間の夜7時から10時にメールが多く入ります。

特に夜の9時台にメールが多いのでどうしてかなと思っていたところ、日本時間の21時はグリニッジ標準時(GMT)の正午でした。



皆さん昼頃から翻訳の発注を始めるのでしょうか。あるいは、11時ぐらいに来た依頼を調整し始めるのがその時間なんでしょうか。

いずれにしても私は、携帯電話の「世界時計」の機能を使い、日本時間の他にソースクライアントになりそうなロンドン、ミュンヘン、ニューヨークなどの現地時間を登録しています。

すると日本時間の午前中はヨーロッパは深夜ですし、アメリカは勤務終了時刻を大幅に過ぎた夜ということが分かります。

私には小学生の子どもがいるので、ヨーロッパの時間に合わせて寝起きする、ということもできないのですが、ある程度「あっちは今何時なのかな」ということを意識して動くようになりました。。

インターネットが発展して、世界中のクライアントが世界中の在宅翻訳者に翻訳を依頼できる時代になりました。

うまくいけばお客さんが寝てる間に翻訳が出来上がっている、ということにもなりますが、その裏ではもしかしたら徹夜している翻訳者がいるかもしれません。


2017年11月17日金曜日

原稿のワードファイルが...

作業中のワードファイルがめちゃくちゃ扱いにくくて泣きそうです。
ちょっと触るだけで書式がぐちゃぐちゃに...



ああ、パソコン教室でワード&エクセル習った方が良いのでしょうか。
基本的なことはできてるので中級のワード、エクセル習いたい。

というか、自宅にヘルプデスクの方出張してきてほしい。
(でもそうしたらこの仕事のギャラは吹っ飛ぶけど)

予定外の仕事で苦戦しています。今日はブログはこれにてお休み。

2017年11月16日木曜日

請求のタイミング

単発のお客様を除き、普段私は毎月同じタイミングで請求書を発行しています。
得意先の経理で締め日と支払い日のタイミングが決まっている場合にはそれに合わせていますが(そのようにリクエストいただいている得意先もあります)、それ以外はだいたい

・20日締め翌月末払い

というタイミングで請求書を発行しています。



納品のタイミングによって20日締めが難しい場合は、多少前後することもありますが、いつも納品日の数日後または20日締めで発行して、発行日の翌月の末日を支払い期限にして請求書を起こしています。

新規のお客様には納品後、不具合がなかったか尋ねるとともに請求書を送らせていただいてよろしいですか、とメールを入れてから送っていますが、2件目以降の取引の場合は、各月の20日にまとめて請求書を発行してまとめて郵送しています。

ですから毎月20日はいつも「ザ・事務仕事デー」です。今月もまた20日が近づいてきました。

ちなみに郵送用の82円切手は去年までの年賀状の書き損じを郵便局にもっていって、大量に交換してもらいました。あと数年分は持ちそうです(笑)。

2017年11月15日水曜日

5x9

先日訳していた英語の資料の中に、「5x9」という表現が出てきました。
「24x7」という表現はよく出てくるので、「週7日24時間」とか「年中無休24時間」などと訳しますが、「5x9」も文脈からどうやらその類の表現であることは分かったのですが初見だったので、Googleさんにお尋ねしたところ、(平日)9時間稼働×週5日、を示す表現だと判明し、「平日稼働5日間」と訳しました。「5×9」のことも「9×5」のこともあるようです。



日本人の感覚だと平日の稼働時間は「8時間拘束7時間労働」もしくは「9時間拘束8時間労働」であり、一日の労働時間は8時間というイメージが強く、9×5と言われてもピンとこなかったのですが、英語圏では「拘束されている時間は全部勤務時間」という感覚なのか、一日は9時間稼働している、という感覚のようです。

一瞬「9時から5時ということか?」とも思ったのですが、それだと「×」(掛け算)が使われている意味が分からず、やはり「9時間を5日間」が平日を表している、という解釈で正しいようです。

ちなみに海外では朝の業務開始は9時ではなく8時というところが多いようにも思います。はっきりと尋ねたわけではないですが、現地時間の8時と思われる時刻からメールが入り始めることが多いからです。

8時から5時までの9時間拘束されて、平日の一日が終わるということのようです。
こういう数字表現はいろいろありそうですので、また調べていって面白い表現が出てきたらシェアします。

2017年11月14日火曜日

忙しい週末やお盆、年末

平日毎日更新を目標にしているこのブログですが、昨日はスキップしてしまいました。夜10時半の締め切りを終えて、残り1時間半ある昨日の日付のうちに駆け込みで投稿するという気力もなく、そのまま布団に倒れ込んで寝てしまいました。



翻訳の依頼というのはどういうわけか金曜日の午後に来て月曜の朝イチに欲しいとか、盆休み前の金曜日に来て盆休み明けに欲しいとか言われることが多く、こちらも週末や盆と正月は休みたいので一旦はお断りするものの、コーディネーターから「そこを何とか」とねじ込まれて結局休み返上、場合によっては睡眠を削って対応するという過酷な商売です(笑)。

街頭にイルミネーションが灯る今ごろの時期になると、「ああ、今年は年末年始に大型の仕事が入りませんように」と祈るばかりですが、なぜか年末年始になると皆さん、今年の仕事を来年に持ち越さないように年内に終わらせよう、という依頼主が多く、「正月休み明けに下さい」というよりは「年内にください」というパターンが多いので、おかげで正月休み中に稼働することは少ないですが、その分12月の前半は忙しくなります。

あと、当然かもしれませんが、翻訳の受注量は世の中全体の景気に左右されます。企業の売り上げが落ちて緊縮ムードになると、「翻訳は外注に」という流れが一気に冷え込んで社内の英語ができる人に振られていったりします。

まともに翻訳なんてやったことがない人が海外駐在経験があるというだけで通常業務のうえにプラスオンされて泣いているケースを幾度となく見たことがありますが、やはり財務担当者から見ると翻訳は贅沢品なのでしょうか。

ともあれ、世間が休んでいる土日に稼働し、平日の合間に役所に行ったりできるフリーランスは、飲食業や美容師さんと同じ、サービス業に分類されるのかもしれません。


2017年11月10日金曜日

海外からの引き合い

いま私は海外の翻訳会社2社、国内の翻訳会社数社、国内のソースクライアント数社と取引していますが、現在は世界的に景気が良いようで(株価も25年ぶりの高値をつけたとか)、仕事が市場に出回っている量が全体的に多いと感じています(翻訳に限らず)。

仕事が増えた増えたといっても、国内の取引先からの受注量は平年並みなので、私の仕事量に影響しているのは海外からの引き合いです。



TranslationDirectory.com

というディレクトリサイトに自分の情報を掲載したのは今年の春ですが、そこで連絡先を知りました、とコンタクトしてくる海外の翻訳会社がここ2カ月ほどで激増しました。

これは私の実力がどうとかそういうことではなくて、世界中の翻訳業務の市場がいま、非常に活性化しているということなのではないかと思います。

私はいま取引しているクライアントからの仕事で現状は手一杯なので、ディレクトリ経由でコンタクトしてくる海外の翻訳会社からのメールにはほとんど返事できないのですが、日本語翻訳でよほど手が足りないらしく、メールを無視していたらある日Skype経由で連絡があった人がいて、仕事の合間の息抜きのつもりで知らない人と世間話でもしようと思っていたら実は相手が翻訳コーディネーターだったということがありました。

中国語で話しかけられたので「中国人のメル友もいいかもしれない」と思い(実は中国語を勉強したいのです)、「你好」などと書いていたら、いきなり

「Tradosを持っているのか」
「レートはいくらだ」
「今、仕事の混み具合は」

と聞かれてびっくりしたので(難しい中国語はGoogle翻訳を通していました)「私のIDをどこで知りましたか」と聞くと

「Translation Directory」
という答えが返ってきたのでズコーッとのけぞりました(笑)。

Translation Directoryには一般的な情報しか載せていないので、それだけで私の翻訳の品質は分からないはずです。だからよほど日本人翻訳者が足りていないのだと思いました。

海外の取引先を相手にするともちろんメールのやり取りは全部英語ですし、細かい話まですべて英語でやらなければならないので面倒に感じる人には向かないですが、日本国内からの受注が途切れがちという人には、ぜひ海外からの仕事を引き受けてみてはとお勧めしたいと思います。

私は以前に貿易事務の仕事をしていたので、英語でのコレポンには特に苦になりません。そういう方にもお勧めしたいと思います。

登録したりトライアルを受けたり、一連のプロセスにはそれなりに時間がかかるので、受注開始まで実際には一カ月近く要しますが、海外の会社だと言ってもきちんと入金もありますしコンスタントに仕事を振ってくれる良いエージェントもたくさんあります。

2017年11月9日木曜日

英語ウェブサイトの大容量ファイル送信サービス「Hightail」

5MG以上の大きなファイルを送信するときはメールではなく

・「宅ふぁいる便」
・「Giga File便」
などの大容量ファイル送信サービスを使うことがあると思いますが、海外の相手の場合は受け取る時に日本語の指示しかないと困ることがあると思います。

私の場合、海外の相手に大容量のファイルをシェアするときは
・「Hightail

というサービスを使っています。


アカウントの作成の必要はありますが、シンプルな操作で無料で使えて大変使いやすいです。

1.左側の「TRY FREE」というボタンをクリック
2.次に出てくる画面の左上にある「CREATE NEW」というボタンをクリックするとファイル送付のための案内がスタートします。

ちなみに月額12ドルの有料会員になると、250MGまでのファイル送信上限が25GBまでになり、送信の際にaccess code(パスワード)をかけることもできるようです。

私はファイル自体にパスワードをかけて送るので必要ないですが、有料プランにすればその手間もなくなるので使いやすいかもしれません。





2017年11月8日水曜日

チェッカーの仕事

国内のクライアントから英日の翻訳チェックの仕事はあまり入りませんが、海外のクライアントからは最近頻繁に依頼が入るようになりました。



いわゆる「ネイティブチェック」の日本語版です。
基本的には日本語のてにをはをチェックするのですが、バイリンガルチェックですので、訳抜けや用語統一、訳語自体のチェックも同時に行いますのでかなり神経を使う仕事です。

自分のチェックにも必ず抜けがあって、2度、3度とチェックするとそのたびにミスが見つかります。

自分の訳出のチェックの時よりも何度も見直さないと、小さなミスを見落としてしまうこともあります。

あまり割りの良い仕事ではないですが、この仕事のメリットと言えば、人の翻訳を読むこと自体が大変勉強になるということです。自分にはなかった訳出の引き出しが、他人の翻訳には必ずあります。

「ふうん、ここをこう訳したのか」と納得しながら読み進めるのは、翻訳作業とは違う意味で得るところが多い仕事です。

2017年11月7日火曜日

ドキュワークス(.XDW拡張子)の閲覧・ビューワーダウンロード

得意先によってはスキャン済みの書類などが.XDW形式の拡張子のファイルで送られてくることがあります。

さすがの「I LOVE PDF」でもこの形式はフォローされておらず、「どうしたら見られるのかなあ」と調べていたら、この書類はFUJI XEROXの

DocuWorks』文書であることが分かりました。



FUJI XEROXの公式ウェブサイトに行くと、これらのドキュメントが閲覧できる無料ソフト

DocuWorks Viewer Light 8 日本語版


がダウンロードできます。(ダウンロードページはこちら)exeの自己解凍方式のファイルです。これで私も無事に閲覧できました。良かった良かった。

ちなみにダウンロードしてからインストールしてもデスクトップなどにアイコンが表示されたりすることはありません。任意の場所にインストールされていると、該当のドキュメントのアイコンがXDWに変わって、ダブルクリックで開いて読むことができます。

このビューワーで開いてから、「印刷」ボタンから>プリンター名のドロップダウンリストから「Microsoft Print to PDF」を選べば、PDFに変換することも可能です。

2017年11月6日月曜日

メールの期日指定送信機能

フリーランス翻訳者は時々、徹夜に近い形で仕事をしていることも珍しくありませんが、お客様は基本的に健康的な時間帯に会社で勤務されている方が多いので、夜中の2時とか3時とかいう「ドキッとするような時間」に仕事を終えて、そのままその時間でメールを送信すると、本当にお客様も「ドキッと」されてしまうのではないかと思っています。



「ええっこんな時間まで仕事してたの、なんか悪いことしたなあ」と思わせてしまっても申し訳ないですし、そもそもそんな時間になってしまったのはそのお客さんが原因ではないことも多いのです。

急いでいるお客さんの割り込み案件を割り込ませたことによって生じた「半徹(半分徹夜)」だったりするからです。

かと言って朝7時台は子どもを小学校へ送り出さなければならないので主婦として忙しくしているので、メール送信ボタンをポチっとするだけでも朝からバタバタするのは嫌なのです。

そんなときに、例えばNiftyメールには(月額100円の有料ですが)「期日指定送信」のサービスがあって、何月何日の何時、にタイマーで自動で送信してくれるという機能があります。

夜中の3時に終えた仕事でもタイマーで7時の送信にしておくだけでずいぶんと健康的な印象になります(笑)。

また、夜中の送信だと相手のメールの受信箱でも前の晩の分に紛れてしまうこともあり、お客さんの出勤時間の直前の7時台や8時台だと一番に見てもらえる可能性が高まるというメリットもあります。

メールの付加機能に月額100円が高いか安いかは人それぞれの感じ方だと思いますが、私にとっては「息子がガチャガチャ一度やったらなくなってしまうほどの金額」だと思っていますので(今はガチャガチャは一回200円ですので、100円ではガチャガチャを一回やることもできませんが)、この便利な機能を使うためには有意義な100円だと思っています。

メールサービスによっては期日指定メール機能が無料のところももしかしたらあるのかもしれません。

いずれにしても「忙しくて仕事の完成が納期の前夜の夜中になってしまうことが多い人」にはオススメ機能ですので、参考になれば幸いです。

2017年11月3日金曜日

受注管理表

いよいよ受注件数が多くなってきたので手書きの殴り書きでは管理できないほどになってきました。

きちんと見やすい形で管理しないととんでもないミスを犯しそうなので、ネットで
「受注管理表」とググってみて、素敵なテンプレートをダウンロードしたのでそれを自分用にアレンジして作成してみました。

こんな感じです。

納品まで管理するのもさることながら、個人事業主なので請求書の発行まできちんと行わないとお金が入ってきません(苦笑)。

受注から納品、請求までを一元管理できる表を作ろうと思ってこういう形にしました。
エクセルデータでダウンロードできるようにどこかで公開する手段があればいいのですが、あいにくこのブログも私個人のウェブサイトも、アップロードできるのは画像ファイルとPDFだけなので、データをアップできる方法を見つけ次第シェアします。

(※2020年9月3日追記:受注管理表のフォーマットを共有できるようにしました。
こちらからご自由にダウンロードしてお使いください)

ひとまず項目でも参考になれば幸いです。

2017年11月2日木曜日

Trados2017の本

8月にTradosを導入しましたが、相変わらずTradosファイルで送られてきたものを開けて作業して閉じて送り返す、という操作しかできておらず、「このままだと高いお金を出して買ったのに全然活用できてないなあ」という感じなので、本を一冊買いました。

Basic Operation for Sdl Trados Studio 2017』(タイトルは英語ですが本文は日本語です)



Amazonだと1件だけあるレビューが★1つだったので購入をためらっていましたが、2017版についての日本語書籍はこれ一冊ですし、「中見!検索」で見てみるとなかなか親切そうな作りだったので、思い切って買うことにしました。

私は何か新しいことを学ぶには本を読みながら勉強するのが好きで、音声や映像だと決まった時間そこに拘束されてしまうのが好きではないのです。

本であれば「知りたいことが載っているページだけ開いてそこだけ読む」ということができます。映像だと30分なら30分、その時間はそれだけに自分の時間を投入することになります。

「時間ができたらTradosのオンライン講座を受講しよう」と思っていてもいつまでも「時間がある時」などやってこないと判断したので(笑)、まずは知りたいところから少しずつ勉強することにしました。

まずやりたいことは、今までエクセル表で作った単語リストをデータとしてTradosの中に取り込むことです。

使いこなしている方からすれば「ええ、そっからかよ」という感じだと思いますが、ええ、まずはそこからです。本を横に置いて一つ一つ確認しながら進めていきたいと思います。

また少しでも進歩したら時々進捗状況など綴っていきたいと思いますので、お付き合いください。

2017年11月1日水曜日

MUJI 短冊型メモ チェックリスト 40枚・14行

「同じ単語は最後まで同じ訳語で統一する」という決まり事を守るにも、記憶力だけに頼ることはできません。

以前に「付箋に書いていたら小さすぎたので結局A4コピー用紙に書いている」と投稿しましたが、それだとやはり「見にくさ」は否めません(笑)。

それで、以前に無印良品で見つけて購入ししまい込んでいた

「短冊型メモ チェックリスト」



を引っ張り出してきてみました。

これに紛らわしい単語などを一覧に書き出すととても見やすくなります。
もともと

・To doリスト や
・買い物リスト

として使っていたリストですが

・「今回はこの訳語で統一するリスト」として使うのも使い勝手がなかなか良いので、今度無印の店舗に行ったら何冊かまとめ買いしてきたいと思っています。

2017年10月31日火曜日

やる気の出ない日

フリーランス生活は約6年になりますが、毎日仕事をしていても、「やる気の出ない日」というのも、時々あります。



短納期の厳しい案件が続いた後など、「ちょっと余裕がある時」などは特に「ああ、少し休憩してからやろう」などと思うこともあります。

時には休憩どころでは収まらなくて「眠くて眠くてたまらなくて、少し寝てからでないと仕事ができない」レベルに疲れていることもありますが、10分のつもりがうっかり寝てしまって気づいたら1時間すぎていた、ということも「余裕のある時」に限って、あります。

納期がめちゃくちゃ迫っていて急いでいる時は眠気も吹き飛ぶぐらい必死なのですが、「少し余裕がある時」ほど実は危険で、「やる気が出ない」などと言っていると後からじわじわ時間がなくなることがあります。

私だけかもしれませんが、「やらなければやらないほどやりたくなくなる」というのは仕事だけではなくて、例えば

・掃除
・片付け

の類も、やらなければやらないほどどんどんやりたくなくなります。

そういうときは、とにかく、「ちょっとでも手をつければ回りだす」のが私のいつものパターンです。

「とりあえず掃除機をコンセントに差す」
「とりあえずここだけ片づける」

のように、少しやりだすと回り出します。

仕事をやりたくない日があるなどというと仕事が嫌いみたいですが、そうでなないです。そうではないんですが、きつい仕事の後はちょっと「ぼーっとしたい」気持ちが勝ってしまって、それが時々、長引いてしまうことがあるのです。

そういう時は、「ひとまずデスクに座る。1ページでも訳す。」ことでまた正常通りに回り出します。

睡眠が足りていないときは睡眠が優先のこともありますが、十分寝たのに「まだスッキリしない」ときは、「ゆっくりしすぎて体が回りだしていない」だけかもしれません。

2017年10月30日月曜日

複数の案件を同時並行で進めるとき

忙しい翻訳者の方はいつも忙しいのであまり参考にならないかもしれませんが、私の場合は夏場から秋にかけて(つまり今の時期)が一番忙しいです。




忙しい時は案件がいくつも重なるので、同じ日に(例えば月末)納期が重なることもあります。

私は基本的には「First in, first out」で来たものから順に作業しますが、先方の都合によってどうしても後から来たのに納期が同じ、ということもあります。

そういう時は本当に「自分が二人欲しい」と思うこともありますが、ドラえもんの世界ではないので、一度に二つの仕事をやることはできません。

仕方がないので私は同時に納期を迎える仕事が複数ある時は

「1時間ごとに区切って案件A, 案件B, 案件C」を全部少しずつやる、というやり方をします。よほどでないと途中で「どこまでできていますか」などという横やりが入ることはありませんが、先に来たものから作業を優先するばかりに、ある一つの案件だけ納期前日まで放置、というのは非常に危険で、例えばどうしても原稿の起草者に質問が出てきたときに、あまりにも納期に近いと質問の返事をもらえないことがあります。

ですから全部の案件にひとまず全部手をつけます。乗ってきたときはそのまま続けることもありますが、コーヒー休憩などの一区切りで次の案件に切り替えます。

(実はその月末納期で今とても忙しいですが、これは予約投稿機能で作成した記事ですので、目下作業中です)

2017年10月27日金曜日

英語の音声認識機能

先日、仕事のため車で移動中に、急ぎの英語のメールが入ったことがありました。その海外の相手は急ぎのメールの場合はSkypeでもメッセージを入れてくるため、カーナビ代わりに使っているスマホにポップアップで通知されたので、コンビニの駐車場に車を寄せて、メッセージを読みました。

その時パソコンも持っていたので、すぐにパソコンを開いて返信してもよかったのですが、車の中でラップトップを広げるのも大げさなので何とかスマホから返信したいと思い、スマホで手打ちし始めたのですが、日本語に比べて英語をスマホ画面で打つには文字数が多いのですごく時間がかかります。

それでふと思い出したのが、友人が言っていた「音声認識ソフト」です。


入力を英字キーにしたときにspaceキーの横に表示されるマイクのアイコンをクリックすると、英語での音声を認識して文字に起こしてくれます。

それで私はこれから仕事に行くこと、数時間後にしか自宅に戻らないこと、それからでもよければその案件を引き受けることができるがそれでも良いか、という内容を一瞬で英語で入力することができ、無事にメールを返信することができました。

以前この機能を使おうとしたら日本語でしか認識してくれず、英語で話したことがカタカナに変換されてがっかりしていたのですが、英語入力画面にすれば音声認識も英語で認識してくれるということに今更ながら気づきました。

ちなみにこの機能、「メモ」アプリでも使うことができます。キーボードを日本語入力画面していれば日本語、英語入力画面にしていれば英語で、マイクが音声を拾って文字にしてくれます。

英語でも予測変換をしてくれるものの、やはりしゃべった内容を文字にしてくれるのは圧倒的な速さです。

翻訳には直接関係ないですが、あまりにも便利で感動したので共有したくなりました。

2017年10月26日木曜日

同じ単語でも違う訳語にする場合

英単語と日本語の単語では、持っている意味の範囲がぴったりと一致しません。
例えば、英語の"please"という単語は日本語の「どうぞ」と1対1では対応しません。

文脈によっては「お願いします」や「~していただけませんか」という意味になります。



以前、アテンドをしたことのある外国の方でplease イコール「どうぞ」だと覚えていた外国人の方がいて、Would you ○○, please?という文脈の時にも常に文末に「どうぞ」をつけていたので、まあ、意味は分かるけどもなあと思い、

・何かを人に許可する時や手渡す時には「どうぞ」
・何かを人に依頼する時は「お願いします」

だよと教えたことがありますが、本人は「日本語って難しいですね」と(英語で)言っていました。

技術的な文書などでは基本的に同じ単語は同じ訳語を充てます。
同じ単語は同じ意味に使われていることがほとんどだからです。

ですから技術翻訳では同じ単語に違う訳語を使うのは「訳語の不統一」というミスになります。

しかし、小説などでは同じ単語が違う文脈で使われることもあり、そういう場合は違う訳語を出さなければならないのですが、実務翻訳のクセが抜けないと、同じ訳語を無理矢理使おうとしてしまうことがあります。

そういう時に、単語のもつ意味の範囲が、英語と日本語では違う、ということをよく思い出して、場面ごとに合った訳語を考えなければなりません。

文芸翻訳には翻訳メモリを適用しにくいのはこの辺りが理由だと思います。
過去の自分が訳した言語ペアが役に立つ場合と、引っ張られ過ぎるとあだになる場合とがあります。

そういう意味では英和辞典の訳語も、誰かがある場面でそう訳したものの断片である可能性があり、少しでも違和感があったら英和辞典の訳に引っ張られ過ぎずに、英英辞典から導き出した自分の訳を信じて出すことが必要な場合もあります。

そうやって悩みながら作った訳は、実は辞書になくてもネット上には定訳として上がっている場合もありますので、ここのところ同じことを続けて言っていますが英英辞典をよく参照することは大事です。



2017年10月25日水曜日

難しい単語こそ英英辞典で

見慣れない難しい単語に遭遇した時、他にも似たような単語があるのに、なぜこの単語をここで使ったんだろうと思うことがあります。

例えば、先日訳した文章の中にtaxonomy(分類方法)という単語が出てきましたが、classification という単語があるのになぜtaxonomyなのだろうと思いました。



私の好きな「コウビルド英英辞典」にはちなみに

・A classification is a division or category in a system which divides things into groups or types.

Taxonomy is the process of naming and classifying things such as animals and plants into groups within a larger system, according to their similarities and differences. [TECHNICAL]

と出ていました。

classification だと「分類」「区分」することそのものを指すのに対し

taxonomyは「分類学」「分類法」つまり「分類の方法」「どうやって分類するかというその基準となる考え方」ということです。

ですからtaxonomyを単に「分類」と訳してしまうと持っている意味を100%伝えていないことになります。私はある分野の仕事でこの単語を「分類方法」と訳しました。

おそらく"method of classification" となどと3語で表現するよりも、一語でtoxanomyとビシッと決めたかったのだろうな、と「敢えてこの単語」にした理由を想像しました。

このように、他にも同じような意味を示す似たような単語が存在するのに普段あまり見ない難しい単語が使われている場合は、「あえてその単語が使われている」可能性を意識して、その単語の持つ語感をつかむためにまず英英辞典に当たってみる必要があります。

結果として同じ訳語にたどり着くとしても、その単語の持つ語感をつかんだうえで訳すのとそうでないのとでは、文章全体の分かりやすさに響いてくると思います。

難しい単語こそ英英辞典を引く、その上で英和辞典の和訳も参考にてして自分の訳語を決定する、というプロセスによって、「英和辞典の訳語を鵜呑みにすること」が減り、「違和感のある訳文」が減ることにつながるのではと考えています。





2017年10月24日火曜日

カズオ・イシグロさんの小説

ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロさんの"Never let me go"を読んでみたいと思い、英語と日本語でKindle版をダウンロードしました。

http://amzn.to/2EoQa7b


まずは英語で読み始めたのですがなかなか入り込めず、何の話か分からないのでひとまず日本語で、と思い日本語を読み始めようとしたのですがそれでも読み進めず、仕方がないのでまずはキーラ・ナイトレイが出演している(主演はキャリー・マリガン)2010年の映画版を観ました。

それでやっとこの物語の設定がクローン人間と臓器提供の話だと分かり、衝撃的ながらもその展開に引き込まれました。

しかし原作はそのことの説明は初めからあるわけではなく、
"carer"(介護人: 土屋正雄訳)
"doner"(提供者:同)
などという違和感のある言葉が繰り返し出てきて、読み手はそれが何なのか探りながら読み進めなければなりません。

この本の翻訳を手がけた土屋さんは、先に通読して全貌を掴んでから訳し始めたのだと思いますが、原文にある

「何の話なのか分からないまま、それを探りながら進ませる」

という作者の意図以上に情報を盛り込んではならない、ということを意識されており、原作の引き立つ素晴らしい翻訳だと思いました。

「何この話」
「何この話」
と思わせて途中で
「ええっそういうことなの」
と思わせる展開。

翻訳者としては後の展開を知りながらも、目線はそれを知らない読者と同じところに置いて訳す、というのはさぞ骨の折れる仕事だっただろうと思います。

普段私は産業翻訳をする時は馴染みのある内容を訳すことが多いので、原稿をぱっと見渡したらすぐに翻訳にとりかかるのですが、小説の場合はそうはいかないだろうと思い知りました。

この小説の書き出しは主人公のモノローグになっていて、最後まで展開を知らないとあの書き出しをあのように訳すことはできないでしょう。

あの書き出しだからこそ、日本語版の読者は原作と同様に同じタイミングで驚いたり悲しんだりすることができます。

「最初にまず通読してから翻訳し始める」というのは、やはり基本なのかもしれないと思いました。特に小説の場合は。

私も本一冊が一つの物語になっている書籍を訳せる力量のある翻訳者になるには、日本語に近いスピードで英文を読みこなせる速読力がもっと必要だなと思いました。

日々是精進です。

2017年10月20日金曜日

無料で使えるビジネステンプレート

見積書・発注書・納品書・請求書については以前に「マネーフォワード」を使っていることをお伝えしましたが、同じ書類の英語フォーマットも作成できるテンプレートをダウンロードできるサイトを見つけましたのでご紹介します。



有料プランに登録すると書類作成に便利な機能が使えますが、エクセルシートのテンプレートをダウンロードするなら無料で使えるようなので便利そうです。

私は次に英語の請求書や見積書が必要になった際には利用してみたいと思います。

余談ですが次から海外の取引先と取引する際には見積もりの段階から「振込手数料はお客様のご負担となります」の文言が必要だと思いました。この一文を入れておくだけで「海外からの送金手数料が高かった」問題は起きなかったんだと思います。

「送金だと手数料お客様ご負担ですが、Paypalであればこちらで負担します」
と提示してPaypalに誘導するのも良いかもしれません。先方も高い手数料を負担するのは嫌でしょうから。(Paypalも受け取り側に手数料が発生しますが電信送金に比べると圧倒的に安いです)

2017年10月19日木曜日

敬体の中に出てくる常体

敬体と常体と言えばいわゆる「ですます調」と「である調」のことですが、和訳の際は訳文を作成するにあたってどちらにするかをまず決めます。

小説などで語り口が一人称(「僕はそう思った。」など)の場合、話している人物のキャラクターに合わせたトーンにする必要があるでしょうし、入門書などで何かを分かりやすく解説する場合には敬体、論文などではっきりと言い切りたい場合は常体など、場面に合わせて使い分けると思います。

翻訳でまず気をつけるのはこの敬体と常体を混ぜないということです。最初に決めたトーンで最後まで統一して訳していかないと、内容に反して文章全体がちぐはぐな印象になります。

ただし、特に仕様書やマニュアルなどで、(読み手向けに丁寧に)敬体で書き始められていても、次のような場合は突如途中で常体が出てくることがあります。

・箇条書き(日本語で言うと「~のこと」「~のようなとき」など)
・誰かの言葉の引用(特にその言葉に定訳がついているような場合)
・注意や警告

海外の英文を訳したであろうマニュアルなどを見ていると、よくこのような場合をみかけます。ここで無理して「すべてを敬体に揃えよう」として逆に一般的でない(それで読みづらい)流れになってしまうこともあります。

反対に、常体の中で急に最後だけ敬体になる場合もあります。
最後だけ読者に対してお礼を述べている時とか、誰か特定の人に対してメッセ―ジを発しているようなときです。そのようなときな無理して「~に対しても感謝の意を述べたい」などと訳すよりも「~さん、本当にありがとうございました」と訳したほうが自然である場合もあります。

普段からいろんな文章の英語とそれに対する和訳を眺めていると、「ああ、ここは混ざっていていいんだな」というのが感覚的につかめてくるようになると思います。

私は特に最初に挙げた例の「敬体の中に常体が混ざるパターン」になじめず無理して敬体で訳しておかしなことになる、という失敗をよくやりました。

「ここはこのように考えてここだけ常体にしました」ということがもし聞かれたら答えられる(聞かれませんが笑)ようにしておけば、時と場合に応じて混ざるパターンも有りだと思います。