コラム: 個人で仕事を受けるメリット&エージェント経由の仕事のメリット
翻訳の仕事をソースクライアント(依頼主)から直接受注することにはメリットとデメリットがあります。
まず、個人で仕事を受けるとお客様の側にとっては、中間マージンが発生しないので、安価で発注いただけるというメリットがあります。
また、発注の際のファイルの受け取りや、納期までの時間も、間にエージェントが通らない分、スピーディになります。つまり、クライアントから直接原稿を受け取れますし、クライアントの希望納期ギリギリに納品できるということです。
また、内容に質問がある場合も、クライアントに直接メールや電話で聞くことができます。クライアントによっては「何か質問があったら○○に聞いてください」とわざわざ担当者のメールアドレス入りで発注してくださる場合もあります。
一方、エージェント経由の仕事の場合は、「○○の分野の仕事、○○ワードです、納期は〇月○日です、引き受けていただけますか」と、必要な情報は先にすべて確認済みです。忙しい時にこれだけの情報を先にコンパクトにまとめて知らせていただけるのは本当にありがたいです。
用語集などが事前に頂ける場合もあります。見積書や請求書をその都度作成する必要もありません(請求書は月ごとにまとめて送りますが)。
単価についても、こちらの希望も聞いてもらった上で設定済みですし、納期についてもエージェントがバッファーとして入ってくれるので、無理な場合は代わりに交渉してくれることもあります。
どちらにもそれぞれメリットがありますが、どちらか一本に絞る人もいますし、私のように混合で引き受けている翻訳者もいますし、人それぞれです。
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すべてエージェント経由にしたい場合は、個人ウェブサイトには連絡先を掲載しないで、エージェントと相談して担当の方の連絡先を入れるというのもいいかもしれません。
また、ウェブサイトという形式にしないで、ブログだけを開設して、情報発信するにとどめるというのもひとつの手だと思います。
2017年8月1日火曜日
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